音楽劇『レミング~世界の涯まで連れてって~』が、12月6日から東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される。
寺山修司が主宰を務めた演劇実験室◎天井棧敷の最終公演として上演された『レミング』。コック見習いのタロ、ジロとその母親が住む東京・五反田の下宿屋で、各部屋の壁が消失したことによって部屋の中に「都市」が流れ込んでくる様が描かれる。
2013年には寺山の没後30年を記念し、維新派の松本雄吉の演出のもとで東京・渋谷のパルコ劇場で上演。松本と天野天街による上演台本を用い、「ヂャンヂャン☆オペラ」という松本独自の手法による新解釈の作品を発表した。今回は2013年版の再現だけでなく新たな上演台本と演出を加え、新キャストによって上演する。
出演者は、タロ役の溝端淳平、ジロ役の柄本時生、大女優・影山影子役の霧矢大夢、母親役の麿赤兒ら。オーディションで選出されたアンサンブルキャストには青葉市子らが名を連ねている。美術を手掛けるのは、三池崇史監督作に数多く参加している林田裕至。音楽は内橋和久が担当し、舞台上で生演奏も行う。
なお同作は12月26日と27日に福岡・北九州芸術劇場、2016年1月8日に愛知・名古屋の愛知県芸術劇場、1月16日と17日に大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演される。福岡公演のチケット一般発売は10月25日からスタート。そのほかの公演のチケットは現在販売中だ。各種割引チケットも用意されているので、オフィシャルサイトをチェックしよう。