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マクラーレン、決別のマグヌッセンに「恥じることはない」

2015年10月19日 16:10  AUTOSPORT web

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ケビン・マグヌッセン
マクラーレンは、ケビン・マグヌッセンが今シーズン限りでチームを離れることを正式に認めた。ロン・デニスは、彼が他のレースシートを獲得する可能性を妨げたくはなかったと語っている。

 2014年に21歳の若さでマクラーレンからF1デビューを飾ったマグヌッセンだが、今シーズンはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの起用により、リザーブドライバーへの降格を余儀なくされ、2016年もふたりの継続が決まったため、来シーズンのレギュラー復帰の望みも断たれた。

 16日、マクラーレンはマグヌッセンが今シーズン限りでチームを離脱することを認めた。彼の後任には、2015年のGP2タイトルを獲得したテスト兼開発ドライバーのストフェル・バンドーンが就くものとみられている。

 しかし、今もF1復帰を模索しているマグヌッセンは、未だにシートが確定していないロータス/ルノーおよび、来季メルセデスのパワーユニットに加え、ウイリアムからもパーツ供給も受けることが決まったマノー・マルシャのドライバー候補に挙がっている。

 マグヌッセンの理解者でもあったマクラーレン会長のロン・デニスは、彼がシートを追われたことを恥じることはないとメッセージを送っている。
「明らかに、来年のマクラーレン・ホンダにレースドライバーとしての彼の居場所はなかった。だが、ふたりの世界チャンピオン、フェルナンドとジェンソンによってシートを追われたことを恥じることは全くないんだ」とデニス。
「ケビンの幸運を願っている。彼が、レーシングキャリアの次なる章にうまく進めるように、できる限りのことをするつもりだ」

 マクラーレンは、F3とフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでマグヌッセンのキャリアをサポートし、2013年にはFR3.5のタイトルを獲得、翌年レースドライバーとして彼を迎え入れた。

「ケビンは、2010年に我々の若手ドライバープログラムに加わってからの5年間、常にマクラーレンのために非常に印象的でプロフェッショナルな仕事をしてくれた」
「2014年は、経験豊富で速さもあるワールドチャンピオンのジェンソンと並んで、非常にいいレースを繰り広げた」
「昨年のメルボルンでのグランプリデビューは表彰台というかたちで報われたし、それについては誇りに思うべきだ」
「ケビンは、2015年もレースができないことに失望を感じながらもフェルナンドとジェンソンをサポートし、我々のために一生懸命働き続けてくれた」

「彼は、来年レースに復帰することを強く願っており、我々としても若いドライバーに対するチームの伝統を踏まえ、彼の野心と可能性を達成することを妨げるようなことはしないつもりだ」
「彼は非常に優秀なレーシングドライバーだ。ジェンソンも公言しているように、F1キャリアを継続するのに値するドライバーだ」