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DTM第17戦:メルセデスのF1リザーブドライバーも務めるパスカル・ウェーレインがDTMチャンピオンに輝く

2015年10月18日 01:01  AUTOSPORT web

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チームスタッフとチャンピオン獲得を喜び合う期待のドイツ人ドライバー、パスカル・ウェーレイン
ホッケンハイムで開催されているドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)最終ラウンド。17日に行われた第17戦は、2番手スタートのティモ・シャイダー(アウディRS5 DTM)が勝利した。注目のチャンピオン争いは、パスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)がライバルたちよりも上位の8位に入り、最終戦を待たずにDTMの新チャンピオンに輝いた。

 最終ラウンドを前にチャンピオン争いは、ウェーレイン、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)、マティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)、ブルーノ・スペングラー(BMW M4 DTM)の4人に絞られた。

 ランキング2位のモルタラに37ポイント差を付けて最終ラウンドに挑んだウェーレインだったが16日のプラクティスからタイムを上げられず苦戦。予選でも13番手に留まる。

 予選でポールを獲得したのはマキシム・マルティン(BMW M4 DTM)、2番手にシャイダー、3番手は前戦で初優勝を遂げたミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)が続いた。チャンピオン争いをするエクストロームは7番手、モリーナは9番手、スペングラーは18番手となった。

 40分+1周で争われる土曜日のレース。マルティンが好スタートでトップをキープしシャイダーが続く。スタートで遅れたモリーナを交わしたポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)とジャミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が3番手を競り合う。

 シャイダーはマルティンを2周目のヘアピンで攻略しトップに浮上する。5周目にセーフティカーが入りリードは一旦消えたものの、リスタート後も後続を寄せ付けず今季初優勝を挙げた。2008、2009年の王者シャイダーの勝利は、2010年第10戦以来となる。2位は9周目にマルティンを攻略したグリーンが入り、3位はマルティンとなった。

 チャンピオン獲得には2連勝が条件だったスペングラーは18番手から9番手まで順位を上げていたが、エイドリアン・タンベイとの接触でドライブスルーペナルティを科され、最後はマシントラブルでピットインし19位に終わった。

 ランキング2位のモルタラにも不運が重なる。上々のスタートを切り、7、8番手を走行していたがモリーナとの競り合いでタイヤをパンクさせ緊急ピットインで後退。11周目にティモ・グロックを押し出しドライブスルーペナルティを科せられ、17周目にピットインしそのままリタイアとなった。

 7番手スタートだったエクストロームは1周目にラインを外し14番手まで下がると3周目にロバート・ウィッケンスに押されスピン。スタートで18番手まで後退していたウェーレインにも前に行かれてしまう。

 ウェーレインは徐々に順位をアップさせていき8位でフィニッシュ。エクストロームも挽回したが9位に終わり、メルセデスのF1リザーブドライバーも務める期待のドイツ人ドライバーが、21歳の誕生日前日にDTM王者に輝いた。