スポーツランドSUGOで開催されている全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は予選7番手となった。
SUGOでのレースは12年ぶりとなる可夢偉。今年、FIA-F4の講師としてコースは走行しているものの、スーパーフォーミュラでの走行は初めてのこととなる。
「まとめるのが意外に難しかったですね。全体的に、このコーナーはここまでいけるんだという目印がなさすぎて、自分の中で一発を決めるのにはちょっとコースへの慣れが足りなかったかなと思います。タイム的には、トラフィックさえなければ4番手には確実にいけたかなという感触でした」と振り返った可夢偉。予選Q3では他車に引っかかる形となり「コンマ1~2秒は損をしました」と、不完全燃焼となった部分もあったようだ。
一方、予選Q2では見せ場も作った。他車のタイムアップに伴って一時は9番手まで順位を落としたが、チェッカーが振られている中でのラストアタックで「渾身のアタック」。プレッシャーもかかるギリギリの状況からタイムアップを果たし、Q3進出を果たした。
「Q2は、1周目に少しタイヤをロックさせてしまい、バイブレーションのような症状が出ていました。最後はポケットの中には何もなく、渾身のアタックでしたね。走りとしては今日の中で一番よかったです。(Q2敗退ラインの)9番手だったので、精神的には結構プレッシャーがかかっていたのですが、ここで決めないと絶対にダメだというところで決めることができたのは自分としては良かったです」
前戦を終えて、朝のフリー走行からマシンがもう少し決まった状態でレースウィークを組み立てていきたいと話していた可夢偉だが、「今回はマシン的にも少し落ち着いていました」とのこと。ただ、「タイムが思いのほか僅差でした」と、ライバルたちのタイムが想定以上だった部分もあるようだ。4列目からのスタートとなる決勝レースに向けては、次のように展望した。
「抜くのが難しいので、正直あまりできることはないのではないかと思っています。前に行った者勝ちみたいな部分がありますよね。正直あまり楽しくないのではないかなと思っていますが、楽しくできるように、ドライバーが頑張らないといけないかもしれないですね」
「戦略は、セーフティカーやクラッシュを想定して、みんなどう転んでもいい戦略で臨むのではないかと思っています。タイヤも結構もってしまうので、(ポイントは)想定の戦略の中でセーフティカーがどのタイミングで出るかというところくらいだと思います。オーバーテイクに関しても、オートポリスよりはいいかもしれませんが、結構難しいと思います」