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スーパーフォーミュラSUGO:予選はトムスがフロントロウ独占。石浦は2列目

2015年10月17日 15:41  AUTOSPORT web

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ポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦SUGOは17日、公式予選が行われ、コースレコードを大幅に上回る1分5秒005をマークしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が今季初のポールポジションを獲得した。

 午前のセッションに引き続き青空の広がる中で迎えた予選。気温20度、路面温度30度というコンディションのもとで、13時45分から予選Q1がスタートした。

Q1
 予選Q1には、朝の走行終盤にクラッシュを喫した中山雄一(KCMG)も含む全19台が参加。20分間のセッションでは上位14番手までが予選Q2へ進むことができる。開始直後から各車続々とコースインしていったが、開始から4分というところでジェームス・ロシター(KONDO RACING)がS字の立ち上がりでスピンし、車両回収のためセッションは一時赤旗中断となる。

 8分ほどの中断の後、残り時間16分10秒でセッション再開に。そこから3分が経たないうちに、午前のセッションで3番手タイムをマークしていた野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2コーナーの先でウォールに接触。再び赤旗が提示されるが、野尻は自走でコースへ復帰しており、すぐにセッションは再開。野尻も自走で復帰したことから再出走を果たした。

 その後は中断なくセッションは展開。小暮卓史(DRAGO CORSE)がセッション折り返しを前に1分5秒台後半のタイムをマークして首位に立つと、多くのマシンは一旦ピットへと戻り、残り7分を切ったところで再びコース上は賑わいを見せることとなった。

 残り3分ほどになると各車続々と最速タイムを更新。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、ロッテラーと1分5秒台でトップタイムが更新されていくが、それを上回ってトップにつけたのが、ランキング3位につけるジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)。1分5秒637でこのセッションの首位となった。

 2番手には最後に自己ベストを更新した小暮が入り、ロッテラー、可夢偉、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)と続いた。石浦は、アタックラップ1周目の馬の背でコースアウトを喫するも、そのままアタックを続けて1分5秒793までタイムを伸ばした。また、赤旗後再出走を果たした野尻も、10番手でQ2進出を果たしている。

 ノックアウトゾーン近辺では、中山が終盤まで16番手となっていたが、最後のアタックで8番手に滑り込んだ。一方、これによりベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)が押し出される形で15番手に。国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、そしてスピンを喫してセッションを終えたロシターがQ1敗退となった。

Q2
 13分遅れで始まったQ2では14台が走行。7分間のセッションは大きなアクシデントなく、序盤から全車がコースインしてタイムが記録されていく展開となった。そんな中、ロッテラーが早々に1分5秒225という好タイムで首位に。石浦や小暮も1分5秒2をマークするもトップタイム更新には至らず、ロッテラーがこのセッションを首位で終えた。

 4番手にオリベイラがつけ、山本、一貴と続く。可夢偉は、他車のタイムアップによって一旦はQ3進出圏外から押し出されてしまうものの、最後のアタックで7番手につけた。8番手には野尻が入り、ここまでがQ3へと進出した。

 一方、伊沢拓也(REAL RACING)は可夢偉のタイムアップにより9番手となりQ2敗退に。マシンを降りた伊沢が、石浦陣営に抗議へ向かう姿も見られた。加えて、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、塚越広大(REAL RACING)、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中山もこのセッションで予選を終えている。

Q3
 8台がポールポジションをかけて争う予選Q3も、引き続き好天のもと7分間で争われた。コースインのタイミングはやや分かれたものの、残り2分を切ると、山本、一貴と1分5秒台前半をマークしてトップタイムを塗り替えていく。

 そんな中、ロッテラーは1分5秒005と後続を0.172秒引き離すとともに、コースレコード(1分5秒843)も大幅に上回るタイムで首位につけ、昨年の最終戦鈴鹿レース1以来となるポールポジションを獲得した。2番手には一貴が続き、トムス陣営がフロントロウを独占。ランキング首位の石浦はファーストアタックで3番手につけると、最後までアタックを続けるもタイム更新はならず、決勝レースは2列目からのスタートとなった。

 同じく2列目の4番手に山本が入り、5番手にも野尻と、ホンダ陣営が並ぶ形に。6番手にオリベイラ、7番手に可夢偉、そして8番手に小暮が続いている。