会社帰りに「ちょっと一杯だけ」で帰ろうと店に入ったものの、いつの間にか何杯も飲んでしまい、いつものように酔って帰宅……。「あれ、そんなはずじゃなかったのに」と首を傾げる経験をしたサラリーマンもいるだろう。
もしかしたら、それはお店の策略にハメられているのかもしれない。2ちゃんねるには居酒屋の店員と思われる男性が、店長から「2杯目の注文が来るまで揚げ物は出すな」と指示されていると明かす書き込みがあった。
店長のOKが出るまで「今揚げております」と答える
この男性は、居酒屋での様子を次のように描写している。ある客が飲み物を頼み、一杯目を飲み干そうとしている。その様子を見て、店員であるこの男性は「お客様、追加のお飲み物いかがしますか?」と尋ねる。
しかしお客は「あ、まだいいです」と断り、「まだ、さっき注文したやつできないの?」と揚げ物が出ていないと問いただす。これに「すみません。ただいま揚げております」と答えてから5分経っても、まだ揚げ物は出ない。しびれを切らした客が、
「注文忘れられてない?」
と確認すると、店員は「混雑してまして、今揚げております」と伝えたうえで、もう一度「お飲み物おかわりいかがですか?」と確認する。
さすがに客も根負けして、「んー。じゃあホッピーください」と飲み物を追加。ようやく店長の「よし、OK」という指示を受けて、「お客様お待たせいたしました」と言いながら揚げ物を出すことができるという。
「食い物来るまで何があっても飲まん」と決めている人も
なぜこのようなまどろっこしいことをするのだろうか。男性は「最初から単品で注文する客は、2杯目まで待つ」と言っていることから、1杯だけ飲んで帰ろうとする客を長引かせるために、おつまみを出す時間を遅らせていると考えられる。
男性はこのことについて「滅茶苦茶罪悪感があるんだが…」と懺悔するが、他のネット民は「これそういう仕組みだったのか」という納得とともに不満が噴出している。
「なるほどなー。これやってるとこちょいちょいあるわ」
「注文したの忘れられてるんだろうか?ってくらい遅いときあるけどそういうことか」
「正直そういうことされると飲む気失せるから逆効果だと思うんだけどな」
「おっせーなって思ったら帰るというか別のとこいくわ」
策略を拒むように「食い物来るまで何があっても飲まんな俺」と決めている人もいれば、「さっさと揚げ物出した方がドリンクも進むと思うけどなぁ」と効果を疑問視する人も。このようなアイデアを考えた店長に対してもボロクソである。
「小賢しいことして逆に客足遠のいて売上ダウンさせる無能店長」
「目先の利益を追求して長期的な利益を失うパターン」
「回転率を殺してまで、客単価を上げようとか店として終わっている」
「キャリーバッグを持った一人客は最高のカモ」の意味
この店は他にも色々な「工夫」をこらしており、男性によると「キャリーバッグを持った一人客は最高のカモです。氷を1.5倍入れます」とのこと。出張など通りすがりの客だと分かれば常連に発展する可能性がないため、酒を薄くするなどして粗末に扱うわけだ。
このような店の内情が外にバレてしまうのが、ネット時代というもの。さらにネット民からは、このような店はネットに悪評を書かれて立ち行かなくなるという指摘が続出している。実際に店で似たようなことをされたという人は、
「混んでない限り10分待っても来ないなら帰るわ。そして店の評判を食べログとかのサイトに書き込んで二度と行かない」
と書いている。
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