2003年の世界ラリー選手権(WRC)の王者で現在は世界ラリークロス選手権に参戦するペター・ソルベルグは、ラリークロスに集中するため予定していた2016年のダカールラリー参戦を取りやめることを明らかにした。
1月3~16日に、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国をまたぐルートで開催されるダカールラリー2016。ソルベルグはプジョーからの参戦計画が浮上し、本人も優勝を争えるなら参戦したいとコメントしていた。
しかし、ソルベルグは世界ラリークロス選手権に集中するため2016年のダカール参戦は取止めることを発表し、改めて2017年にクロスカントリークラシックへの参戦を望んでいる。
「ダカールのオファーを持っていたけど、僕には2016年の参戦準備をし、テストをする十分な時間がないと考えたんだ」
「競争するためにどこかへ行くときは、参戦数のためにいくのではなく、そのイベントを勝ち獲るために戦いに行くんだよ。ラリークロスがまだ残っているし、ダカールに行くことが賢明だとは思わなかったんだ」とソルベルグ。
2014年に世界ラリークロス選手権を制覇し、今シーズンもシリーズをリードしていたが、第5戦以降なかなか勝ち星に恵まれずソルベルグは厳しい戦いが強いられていた。第10戦バルセロナで6戦ぶりに勝利したソルベルグは、ランキング2位のティミー・ハンセンと19ポイント差で残り2戦に挑む。
2016年のダカール参戦は諦めたソルベルグだが、WRCで活躍したセバスチャン・ローブやミッコ・ヒルボネン、昨年のウイナーであるナッサー・アル・アティヤがダカールに参戦することで近い将来に参戦することを望んでいるようだ。
「とても大きな冒険だね。そしてローブやヒルボネンと戦うことはすばらしいだろう。しかし、ここまで自分のチームと共に来たし、タイトルを連覇することに完全に集中していたいんだ」
「ダカールは特殊だし、そのための準備を急ぐことはできない。けど、2017年に向けて準備する予定だよ」