毛利悠子の展覧会『感覚の観測《I/O ─ ある作曲家の部屋》の場合』が、10月25日まで東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで開催されている。
1980年生まれの毛利悠子は、日用品と機械を再構成した立体物を展示環境にあわせて設置するインスタレーション作品を発表しているアーティスト。これまでに『ヨコハマトリエンナーレ2014』『札幌国際芸術祭2014』や香港で開催された『Unseen Existence』など国内外の展覧会に参加している。
今回の展覧会は毛利がどのように展示空間を把握し、作品化しているかを測定・記録する公開プロジェクト。『ヨコハマトリエンナーレ2014』で発表された作品『I/O ─ ある作曲家の部屋』を例に、作品を再展示するために必要なインストラクションの制作から空間の測定、設置までのプロセスを全て一般公開する。また、会期中に展示壁の構成や照明といった空間の諸条件を変更することで、展示環境の変化に伴って作家が作品を変化させていく過程も紹介される。
なお、10月24日には美術家の千葉正也と東京都現代美術館学芸員の藪前知子、10月25日には美術家の金氏徹平と横浜美術館主任学芸員の木村絵理子がそれぞれ毛利とトークを行う。各イベントの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。