10月13日に、2016年のF1レギュレーションが発表された。1年落ちのパワーユニットをカスタマーチームに供給できないことが明記されているが、この点については今後変更できる可能性を秘めている。
新しいスポーティングレギュレーションの23.5条によると、FIAによってホモロゲートされた同一のパワーユニットのみ使用可能と明記されている。詳細は、同じく新たに追加された付則4に記載されており、スペックは2月末で最終決定され、以降の変更は原則禁止。安全面や信頼性向上、コスト削減を目的とした変更のみ例外として許可される。これで全マニュファクチャラーはカスタマー用に異なるスペックのエンジンを用意できないことになる。
しかし、8月に行われたテクニカルディレクターによるミーティングでは、全員が「ケース・バイ・ケースで型落ちのパワーユニットを使用できるようにする」という提案に賛成。FIAに承認を求めた。
それを考慮しているかのように、スポーティングレギュレーションの1.2条では「2016年に参戦する全チームの同意があれば変更することも可能」という項目が付け加えられている。これはカスタマー用パワーユニットの使用について変更の余地を残していると捉えることもできる。
1年落ちパワーユニットに関しては、次回のF1コミッションミーティングで話し合われる予定となっており、それを受けて12月の世界モータースポーツ評議会で議題に上がり、最終決定に向かうのではないかと考えられる。