今年も残すところ2か月半。物事を計画的に進めないと、今年の目標が達成できなくなるころだ。就業規則に「退職を希望する社員は、少なくとも2か月前までに申し出ること」と定めている会社では、年内の退職に向けて動きだす人がそろそろ出始めている。
ツイッターで「年内で辞める」などといった言葉を検索すると、年末までに勤め先を辞めようとする人たちのつぶやきがヒットする。
「年内で退職する、と上司に伝えた」
「年内で辞めるの言うてやった!」
「やっと年内で退職する意向を社長に伝えられた。社長クズすぎてもうついてけねーわ。さぁ転職転職~」
上司に伝えたら「俺も辞めるってマジでキレてて笑った」
辞めると決まれば、一気に開放感は増す。上司から叱られたり周囲から嫌味を言われたりするが、「年内で辞めると決まっているから我慢できる」という人もいる。ツイッターで友人が仕事を辞めると聞いて、
「そっかーちなみにおれも年内で辞めるよ」
「私も年内で辞める予定」
と応じる人もいた。上司に退職の意思を伝えたところ「俺も辞めるってマジでキレてて笑った」と明かす人も。仕事を支えていた部下が辞めると、困る職場もあるだろう。周囲で辞める人が出ると聞き、驚いたり寂しがったりする人もいた。
「まじかよ、社員の子が年内に辞めるのか」
「同期、年内で辞めるってよ」
「1番世話になってる先輩が年内で辞めるってことを聞き悲しむ」
退職の意思を伝えると「みんな我慢してるんだから」と説得しに来る先輩もいるようだ。しかしこのような引き留めに対し「我慢の限界だから辞めようとしてるわけで、そんな奴にその説得しても効果あるわけないじゃん」と呆れる声もある。
会社の理不尽な要求に従う必要はない
自己都合で辞めると決めても、なかなか辞めさせてくれない身勝手な会社もある。レイバーネット日本のサイトには、NPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「有給休暇」関連の相談メールの抜粋が掲載されている。
ある相談者によると、会社に対して「今年いっぱいの退職」と「有給休暇・公休30日分の消化」を8月に伝えたところ、会社が「年末は忙しい時だから3日分しか認めない」といって許可してくれない。その上、
「会社にお世話になっているのだから、来年の3月まで働くのが普通だ」
と言われたという。しかし引継ぎに要する日数を考えても、すべての有給休暇の消化は可能なはずだ。こういう理不尽な要求をする会社は、「会社がお世話している」と恩着せがましくいうほど高い給与を支払っているのだろうか。
なお、東京都が開設する「TOKYOはたらくネット」には「退職したいと思い、上司に相談しましたが、『忙しい時期だから、だめだ。』と言われてしまいました」という相談事例がある。困った人は参考にするといいだろう。
あわせてよみたい:「退職届を出しに行ったら破かれた」ツイートに同情集まる