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「年商1000億円の百貨店へ」銀座三越が全館リモデルオープン

2015年10月14日 14:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

(中央左)大西洋社長、(中央)ゲスト前田典子、(中央右)浅賀誠店長 Image by: Fashionsnap.com
大規模リモデルを進行する銀座三越が10月14日、グランドオープンを迎えた。開店前のセレモニーに出席した三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長は、年間の来館者数2,000万人に対して将来的には年間売上高1,000億円を目指すことを明言した。

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 銀座三越は2010年に増床リモデルしたが、「この5年で世の中と共に銀座の街も変化してきた」(大西社長)ことから、40億円台を投資して「最旬グローバル百貨店」をコンセプトに今回のリモデルを実施。特に婦人の服・雑貨はミドル層向けの自主編集売場を強化しており、「発信性が高い店でなくてはならないが、年間来館者数に対して売上1,000億円に満たないことが課題。客単価を上げるため、ファッションを強化する」という。また大西社長は、同店舗の業績について「免税売上も含めて、800億円以上を目指せるところまできた。1,000億円のシェアも見えてきた」と発言。年内には本土1号店となる空港型の市中免税店のオープンを予定しており、「ジャパンプレミアムをしっかりプレゼンすることが、ロッテ免税店との差別化になる。(銀座三越は)訪日外国人のための店というわけではないが、国内も含め世界からお客様に来てもらえるような百貨店にする」と語った。
 同日オープンした7階リビングと6階紳士を除いて一部は先行オープンしており、売場面積を1.2倍に拡大した化粧品フロアは9月16日のリニューアル後、売上が2倍に増加。M2階全体で展開をスタートした時計も「ロレックス(ROLEX)」や「フランク ミューラー(FRANCK MULLER)」が牽引し、売上は2倍で推移している。ハンドバッグ売場はラグジュリー商品が前年比157%、婦人服は1フロア分縮小したものの前年売上はクリア。7日に全体オープンした5階紳士も11日までの売上が同124%と好調な出だしを切っている。