今季、世界ラリー選手権(WRC)に参戦するも苦戦が続いているロバート・クビカは、来シーズンはWRC2クラスへ戦いの場を移すかもしれないと語った。クビカは2013年にWRC2クラスでチャンピオンを獲得している。
クビカは今季、イタリアのAスタイルと連携してチームを立ち上げWRCへ参戦。序盤から速さはみせていたもののメカニカルトラブルやクラッシュなどによりノーポイントが続いていた。そのため、クビカは第4戦アルゼンチンを欠場しチーム体制を一新したが、第11戦ツール・ド・コルス終了時点で8ポイントと思うような結果を残せていない。
来季について問われたクビカは「現段階で、来季については何も決まっていない。ただいくつかの点に変更を加えるのは間違いないよ」とコメント。
「カテゴリーを変更するか、チームの状況を変えてラリーへ継続参戦するかの選択肢がある。11月末までには決断したいね」
「いまの状態を維持していくのはナンセンスだ。トップチームやトップドライバーたちとバトルできる状態にはなっていないからね」
「基礎工事を行わずに家を建てているような状態なんだ。完走するだけで精一杯なんだよ」
「僕がモータースポーツを続けているのは情熱があるから。ただ、それと同時にコンペティティブでいたいと願っている」
「テストが行えず、リソースが不足しているため、厳しい状況にさらされている。この状態を改善しなくてはいけないんだ」
「参戦するラリーの数を減らしてテストに時間を割くの選択肢のひとつだし、再びWRC2クラスで戦うのもオプションかもしれない」
また、クビカはシリーズ残り2戦のラリー・カタルーニャ、ラリーGBには参戦することを明らかにしている。
WRC第12戦カタルーニャは10月22日~25日に行われる。