11日に行われたF1第15戦ロシアGPで、メルセデスのコンストラクターズ王座が正式に決まった。
日曜の決勝では、2番手スタートから独走したルイス・ハミルトンが今季9勝目を挙げたものの、ポールシッターのニコ・ロズベルグがトラブルでリタイア。一方、コンストラクターズ選手権2位のフェラーリはセバスチャン・ベッテルが2位、キミ・ライコネンも5位でフィニッシュしたため、メルセデスの王座決定は次戦以降に持ち越しとなるはずだった。
しかし、レース最終周の53周目にライコネンが3番手を走っていたウイリアムズのボッタスに強引なオーバーテイクを仕掛けて接触。この結果、ウォールにクラッシュしてリタイア(完走扱い)となったボッタスと、ダメージを負いながらもチェッカーを受けたライコネンのアクシデントがレース後に審議されることとなった。
この件を審議したレーススチュワードは、ライコネンに10秒ストップのペナルティの代わりとしてレースタイムへの30秒のタイム加算ペナルティを科すことを決定。これでライコネンは8位に降格となったため、メルセデスのコンストラクターズ王座が正式に決まった。メルセデスは昨年もロシアGPでコンストラクターズ王座を獲得している。
また、ドライバーズ選手権では、リタイアしたロズベルグに代わってフェラーリのセバスチャン・ベッテルが2位に浮上したが、今回の優勝でベッテルとの差を66ポイントとした選手権リーダーのハミルトンは、次戦アメリカGPでベッテルより9ポイント、ロズベルグよりも2ポイント多く獲得すれば、2年連続3回目のドライバーズ選手権制覇が決まる。
なお、ジェンソン・バトンが9位、フェルナンド・アロンソ10位でダブル入賞を果たしたマクラーレン・ホンダも、アロンソが16コーナーのトラック制限に違反したとして5秒ペナルティを科され、11位に降格となっている。