「最近は仕事の夢を見る」というと、仕事に没頭している人に思えますが、必ずしもそうとは限らないようです。仕事への不安は、奇妙な夢として現れることもあります。8月20日付のBusiness Insiderではシャナ・レイボウィツ氏が、心理学者のマイケル・レノックス博士の解説を紹介しています。
1．同僚と性的関係を結ぶ夢
これはよくある夢の一つで、相手は日ごろ魅力的だと思ったこともない同僚であることもしばしば。この手の夢は、その同僚のスキルなどを自分のものにしたいという欲求から来ています。ある女性はある商談の前日にそのような夢を見ましたが、彼女は無意識に彼のようなプレゼンスキルを手に入れたいと願っていたということです。
2．オフィスにいる夢
ただオフィスにいるだけの夢も、あまり頻繁に見る場合には、仕事のストレスが引き金になっていることがあります。ストレスがあまりにも強いために、眠っている間にも「何とかしなければ」という気持ちが働いて、それが夢に現れるのです。
3．裸になる夢
これは職場で体裁を取り繕っていることの象徴です。自分のやっている仕事をよくコントロールできていないとき、人はそれを他人に知られるのを恐れます。職場で裸になることは、自分が本当は誰なのかを他人に見られることで、とても恐ろしいことなのです。
4．上司を殺す夢
夢の中で暴力的になるのは、職場で権限を与えられていない状態を埋め合わせるものです。上司を殺害する夢は、上から牛耳られている状態を「正したい」という意味があるのだとか。現実の職場で暴力を振るうことはできませんから、夢の中でその衝動を晴らすのです。職場に戻ればまた上司にコントロールされるので、夢の中の暴力行為でバランスを保っているのです。
5．エレベーターに乗る夢
ビルの階の間を上り下りするエレベーターに乗る夢は、何かに結論を出せていない状態を反映しています。「このプロジェクトをどう進めるべきか」あるいは「この職場に居続けることがいいのかどうか」といったようなことかもしれません。
6．遅刻する夢
時間厳守はあなたの信頼性につながりますが、遅刻する夢はパフォーマンスに対する不安を示しています。自分のパフォーマンスが、周囲の期待を下回っていると感じているのです。
7．解雇される夢
これは本当に解雇される不安に対処する練習を、無意識のうちにしているのです。このような夢をあらかじめ見ておくことで、解雇されたらどうすればいいか準備ができている、という自信をもって仕事に行くことができます。変形した意識過剰の一種です。
8．新しい仕事を探す夢
仕事をしている場合は、業務を拡大したい、自分の能力をもっと使いたいと欲しているのかもしれません。もっと認められたい、自分の業績に見合った見返りが欲しいという欲求でもありえます。失業中の場合は、仕事が見つからないことへの不安の反映です。
9．追いかけられる夢
野獣や人に追われる夢は一般的ですが、これも仕事への不安を表していることがあります。職場ではよいパフォーマンスが要求され、それが容赦ない、終わりのない要求になることもあります。あなたは常に「すべてを完璧にやらなければならない」という要求に追いかけられているのです。
10．高い所から落ちる夢
これは必ずしも仕事への不安を示しているとは言えませんが、職場での権力のなさを反映していることもあります。この夢を見たら、職場であなたが努力してもコントロールできていない事項を当たってみてください。
11．準備不足で試験に臨む夢
何年も前に学校を卒業していても、こういう夢を見ることがあります。これは仕事でのパフォーマンスの不安から起こります。学校では責任や信頼性の大切さを教えられますが、仕事で同じような圧力がかかると、この夢が再現するのです。
いずれにしても夢の中に職場が出てきたら、その理由は何か考えてみることで、無意識の不安に気づくことができるかもしれません。
（参照）11 common workplace anxiety dreams and what they mean(Business Insider)
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