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サインツJr.退院。レース出走は朝の検査で判断

2015年10月11日 05:31  AUTOSPORT web

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ヘリで病院に搬送されるカルロス・サインツJr.
土曜のフリー走行でクラッシュし、病院に搬送されていたカルロス・サインツJr.が、その日の晩に退院したことが分かった。

 トロロッソのサインツJr.は、土曜朝に行われたフリー走行で、ターン12のウォールにヒットした後、直後にあるターン13先のバリヤに激しくクラッシュした。

 マシンから救出されたサインツJr.は、その後近くの病院で精密検査を受けていたが、一晩入院の予定を早め、退院の許可を受けることができた。

 自身のTwitterで退院を報告したサインツJr.は、次のようなコメントを発表している。
「僕は大丈夫だよ。事故で少し背中と首が痛むけど、準備に問題はないし、明日起きて様子が良ければ、もしかしたらレースに出れるかもしれない」とサインツJr.。
「もちろん、僕はそうしたいと思っているけど、それには慎重にならなければいけない」

「事故直後も常に意識はあったし、ラジオでチームと話そうとしていたけど、あいにく機能していなかったんだ」
「多少、心配をかけたことは分かっている。でも、特に問題もなく、多くのファンからサポートを受けたことには感謝しているし、とてもうれしく思っているんだ」

 サインツJr.と同じスペイン出身で、友人でもあるフェルナンド・アロンソは、土曜の夜に彼とディナーを約束していたと語っている。
「予選の前に彼のマネージャーから、カルロスが今夜僕らとディナーを共にしたいと連絡があったんだ」
「だから僕は、『いいよ、テーブルは準備できているから今夜間に合ったらそうしよう。もしだめだったら、明日に延期するよ』と答えんたんだ」
「重要なことはカルロスが無事だということさ。うまくいけば、明日このトラックで彼に再開できるかもね」

 トロロッソのチームプリンシパル、フランツ・トストは事故原因の詳細について、いくつか語っている。
「事故の前、カルロスは、プライムタイヤで更なる周回を重ねるため、オプションタイヤのロングランを走り終えた」
「ただ、プライムはグリップレベルが低いし、それに彼はステアリングでブレーキをリヤよりに変更していた」

「このふたつが重なってリヤがロックする原因になり、マシンがコントロール不能に陥ったのかもしれない」
「カルロスにはぐっすり眠ってほしい。彼がレースに出走するかどうかは、明日の朝にFIAの検査を受けた後に決めることになる」