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石黒彩、本好きの理由を明かす「マンガ家を目指した父の影響」

2015年10月10日 23:00  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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「1日1冊のペースで読むほど、本が大好きなんです」 と話すのは、元『モーニング娘。』で、現在は3人の子をもつママタレントとして活躍する石黒彩さん。 「マンガ家を目指していた父親の影響ですね。家族ひとりひとりに、天井につくほどの大きな本棚が与えられて、そこに偉人の伝記本やら小説やらがびっしり入っていました。ちなみに、父の本棚には『週刊少年ジャンプ』やコミックなど、マンガだらけでした」 “プチ本棚”も家のいたるところに置かれていた。 「トイレや電話台の下など、いろいろな場所に文庫本がありましたね」 常に活字に触れている環境で育ったという。 「小学生のころ、宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』(角川文庫)を読んで、本気で家出の計画を立てて親に止められたり(笑い)。それぐらい強い影響を受けちゃう。私の人生に本は不可欠なものです」 そんな“本の虫”である石黒さんが、子どもと一緒に読みたい本とは? 「1冊目は、絵本の『ぷかりぷかりパン』。これは私が子どものころ、楽しくて何度も何度も読み返した本です。何十年も前に買ったものだけど、いまだにわが家の本棚にあります」 あるパン屋さんが、窓辺に置くと空に飛んでいく“ぷかりぷかりパン”の焼き方を不思議なおばあさんに教わるというファンタジー。 「3人の子どもに読み聞かせをしたら、全員が大のお気に入りに。もともとは母が私に買ってくれた絵本で、思い出深い1冊です。家でよくパンを作るので、絵本の物語を身近に感じて夢を膨らませやすいんだと思います。もちろん、私の子どものころの夢は“パン屋さんになること”でした」 2冊目は、絵本『ひとりでねむれるよ』。 「夜ひとりで眠れない男の子が、夜中に目を覚ますと、隣のクマのぬいぐるみがしゃべり出すというお話」 この絵本のおかげで、子どもたちはモノを大切にする心を学んだという。 「数十年前、私が遊んでいたぬいぐるみを子どもたちが今もかわいがってくれています。やさしい心が育まれたんだと思っています。いちばん下の子も絵本を卒業する年齢になりましたが、みんなの思い入れが強くてこれも手もとにあります」 絵本には思いを伝える力がある、と石黒さん。 「母から私へ、私から子どもたちへ。そして、上の子から下の子へ。絵本が笑顔とともに受け継がれていく。 この読書体験が、親子の絆をいっそう深めたというふうに思っています」 3冊目は、小学校高学年向けの雑学本『子どもに教えたいふしぎのお話365』。“どうして人間にしっぽがないの?”“宇宙で身体が浮くって本当?”など、いろいろな不思議についてわかりやすく解説している。 「365個の不思議が収録されている分厚い1冊です。1日1不思議、親子で1年かけて学ぼうと思って買ったのですが、おもしろすぎて1日10不思議ぐらいに。子どもの好奇心を大いにくすぐってくれました。子どもから“これ、知ってる?”と疑問を投げかけてきたり、コミュニケーションがより深まりました」 本を読むことが、石黒家の親子円満の秘訣なのだ。