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サインツJr.、大クラッシュもひとまずは無事。フリー走行3は途中で終了/F1ロシアGP

2015年10月10日 20:30  AUTOSPORT web

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クラッシュしたカルロス・サインツJr.のマシン
F1ロシアGPの土曜フリー走行で、トロロッソのカルロス・サインツJr.がロングストレートエンドのターン13先のバリヤに激しくクラッシュした。

 サインツJr.は、セッションが残り30分を切ったところでスーパーソフトを履いて予選シミュレーションに取り掛かったが、まさにアタックラップ中のバックストレートエンド手前の緩やかなターン12で挙動を乱し、一度ウォールにヒットした後、そのままハイスピードでターン13先のバリヤに激しくクラッシュした。

 セッションはすぐに赤旗中断となったが、サインツJr.のマシンがバリヤに深く潜り込む形になっていたため救出作業は難航。結局、レースコントロールは残り15分を残してセッション終了をアナウンスした。

 しばらくしてマーシャルによって救出されたサインツJr.は、担架で救急車に運ばれる際に自ら親指を上げて無事をアピール。彼は一度メディカルセンターに運ばれた後、更なる精密検査を受けるために近くの病院に搬送された。

 なお、このセッションでは、初日の走行不足を補うために各チームとも序盤から積極的に周回。セッション中盤にスーパーソフトで予選シミュレーションを行ったメルセデスのニコ・ロズベルグが2回目のアタックで1分38秒561で自らのトップタイムを更新、トップにつけた。2番手はコンマ7秒差でウイリアムズのバルテリ・ボッタスとなり、メルセデスのルイス・ハミルトンが3番手という結果になっている。

 開始15分と遅いスタートを切ったフェラーリ勢は、キミ・ライコネンがスーパーソフトで9周の連続周回を行ったものの、予選シミュレーションはサインツJr.の赤旗に阻まれてしまい、12番手。セバスチャン・ベッテルに関しては一度もスーパーソフトで走ることができず、この後の予選がぶっつけ本番。その他のドライバーもスーパーソフトで十分な走り込みはできなかった。

 マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンが12周、フェルナンド・アロンソが11周を重ねた。

 FP3の後に行われる予定だったGP3のレース1は、バリヤの修復作業のために中止が決まっている。