映画『オケ老人!』が、2016年に全国で公開される。
同作は、映画『ちょんまげぷりん』『探検隊の栄光』の原作者としても知られる荒木源の同名小説をもとにした作品。勘違いから老人ばかりのアマチュアオーケストラ「梅が岡交響楽団」に入団し、指揮を務めることになった数学教師の小山千鶴を主人公に、千鶴と老人たちが音楽を作る喜びに目覚めていく様や、梅が岡交響楽団と地元のエリートオーケストラ「梅が岡フィルハーモニー」の対立などが描かれる。映画版では、原作の主人公を男性から女性に変更している。
梅が岡フィルハーモニーと間違って梅が岡交響楽団に入団してしまう千鶴を演じるのは、同作で映画初主演を果たす杏。学生時代からバイオリンを弾いていたという設定の千鶴を演じるにあたり、杏はクランクインの半年以上前からバイオリンの練習を始めたという。
メガホンを取るのは、コントユニット「男子はだまってなさいよ!」で主宰を務めるほか、数多くの舞台やドラマ、バラエティー番組に脚本家、構成作家として参加している細川徹。同作は細川にとって、『ぱいかじ南海作戦』に続く2作目の長編監督作となる。
■杏のコメント
楽器演奏に指揮に初チャレンジの多い作品ですが、愛すべきキャラクターが沢山いる原作です。
本読みをしただけで笑いと涙が出てきました。
初、主演という言葉は重いですが、人生の大先輩方のお力を借りて、頑張りたいと思います!
■細川徹のコメント
初稿を書いたのが、4年前。あれから回を重ねて、いくつもの偶然も重なり、時間をかけたからこそ生まれたアイデアもたくさんあり、4年かかったから、主役の杏さんをはじめ、最高のキャストが揃ったのだと、今、撮るべき映画だったんだなと思います。
杏さんは様々な素敵な作品を拝見していましたが、実際、お会いしてみると、作品の魅力もさることながら、ご本人の魅力がすごく大きいんだと実感しました。そんな杏さんと仕事ができるのが最高に楽しみです。他のキャストの方々も衣装合わせやリハーサルから笑いが絶えません。おもしろくなる気しかしない最高のキャスティングです。そんなジャンルはないけど、老人音楽モノの最高峰となるでしょう。お楽しみにしてください!
■荒木源のコメント
オケ老人たちの音楽が本当に聞こえてきたら――。映画化を心待ちにしていました。可愛くてカッコいい最高のキャストを得て、素晴らしい作品になることを確信しています