11月19日~22日に行われる第62回マカオグランプリ。メインレースであり、若手ドライバーの登竜門と言えるサンシティ・グループF3マカオグランプリのエントリーリストが発表された。今季は28台が参戦し、日本勢からは山下健太(トムス)、ニック・キャシディ(トムス)、高星明誠(B-MAX)、関口雄飛(B-MAX)の4名が挑戦する。
1954年からマカオの市街地を舞台に争われている伝統のF3世界一決定戦、マカオグランプリ。1983年からはF3規格が採用され、アイルトン・セナが初代のウイナーに輝いた。
以降もミハエル・シューマッハーやデイビッド・クルサード、佐藤琢磨らがウイナーに名を連ね、上位フィニッシュを飾ったドライバーがF1にステップアップしたことから、“若手ドライバーの登竜門”と位置づけられている。
今年のF3マカオグランプリは28台がエントリー。日本人ドライバーとしては、今季の全日本F3選手権でタイトルを争う山下と高星に加え、2011年のF3マカオグランプリで4位を獲得した関口が2013年以来、2年ぶりに参戦する。また、昨年のF3マカオグランプリで3位表彰台を獲得し、今季の全日本F3でランキング首位タイにつけているキャシディも過去多くの勝利を重ねている名門トムスからエントリーしているほか、F3ヨーロピアンシリーズに参戦するアージュン・マイニ―を起用したスリーボンド・ウィズ・Tスポーツは、ダラーラシャシーに東名スポーツ製のエンジンを組み合わせて参戦する。
ヨーロッパ勢ではF3ヨーロピアンシリーズでチャンピオンを獲得しており、昨年のF3マカオグランプリを制したフェリックス・ロゼンクビスト(セオドール/プレマ)をはじめ、ランキング2位のアントニオ・ジョビィナッツィ(カーリン)、ヨーロピアンシリーズで優勝経験のあるジョージ・ラッセル(カーリン)、マーカス・ポンマー(モトパーク)もエントリーしている。
また、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するランス・ストロール(セオドール/プレマ)や2度のF1ワールドチャンピオンでインディ500ウィナーであるエマーソン・フィッティパルディの孫、ピエトロ・フィッティパルディ(フォーテック・モータースポーツ)もエントリーリストに名を連ねている。なお、今年のF3マカオグランプリはGP2/GP3第10戦バーレーンと、日程がバッティングしている。