大手企業では内定式が終わったころだが、内定辞退者が相次いだために引き続き採用活動を続けている会社もあるだろう。なかなかいい人材を確保できず、イライラしている採用担当者も少なくないに違いない。
そんな中、2ちゃんねるには「休日にブラック企業の面接に行って、ストレス発散してる」というスレッドを立てる男性が登場した。普段はブラック企業勤めをしているが、休みの日には他の会社の採用面接に参加しているという。
「あなたが御社に入って何が変わりましたか?」と逆質問
この面接が通常の転職活動なら何の問題もないが、アラサーだというこの人物は最初から入社する気はゼロ。「ブラック企業」の疑いの高い企業を選び、保険や塾、流通などの会社の面接を受けている。
どうしてもその会社に入りたいと思えば、失礼な質問にもガマンしなければならない。しかし採用されなくて構わないのであれば、「最初から強気で挑む」ことができる。
「自分の会社の上司とか重役とか絶対逆らえないじゃん。知らん会社の人間を自分の会社の上司とかに見立てて、喧嘩口調で話しとる。爽快感ぱねぇwww」
とはいえ、いきなり自分からケンカを吹っ掛けることはしない。通常の面接であれば「相応の礼儀」で接するが、カチンと来ることを言われたら「速攻で」仕掛けるのだそうだ。
「俺の職歴見て『恥ずかしくないんですか?』って無礼なこと言ったおっさんいたから(恥ずかしいのは合ってるが)『は?あなたの禿げた頭の方が恥ずかしいと思いますが』と言ったらガチ切れしとったな」
「『あなたが弊社に入ったら何が変わりますか?』に『何も変わりません。で、あなたが御社に入って何が変わりましたか?』と返したりとかその程度」
なぜこんなことをしているかというと、「今の会社でストレスが溜まっているから」。年功序列の会社では、普段は年配の上役に口ごたえすることも許されない。しかし採用面接という対等の場であれば、相手の出方によっては言い返すこともできる。
ネット民たちも「すっげえ楽しそう」と称賛
いまのところ、このような面接を15社受けて受かったのは1社のみ。採用理由は「度胸がありそうだから」というものだった。
「普段は色々と我慢しとるよ。ただ、嫌われてもいいならホントに強気になれるわ」
そう語るスレ主に、ネット民たちも「すっげえ楽しそう」「なんだかスカッとした」「受かる必要のない面接って楽しいな」などと称賛。さらにこの人物は某外資系保険会社で、面接担当者が机を「バン!」と叩いて切れたとき、こう応じたという。
「いきなりうるさいよ、あんたこの会社だと偉いのかもしれないけど、傍から見るとただのくたびれたおっさんだよ?」
なぜ相手が机を叩いたのかは分からないが、もしも面接担当者が「採用してやる」という上から目線で構えていたのだとすれば、手痛いしっぺ返しを食らったともいえるだろう。なおこの人物は、このような面接を繰り返し体験するメリットとして、メンタル面が鍛えられたと明かしている。
ただし心配なのは、応募に際して会社に個人情報を渡していること。腹を立てた会社が、何らかの報復をしてこないとも限らない。勤務中の会社に通報されるリスクもあり、他の人にはあまりオススメはできそうにない。
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