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「2年後のホンダは強敵になる」。メルセデスのボスが断言

2015年10月08日 07:50  AUTOSPORT web

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2015年イギリスGP ニコ・ロズベルグ(メルセデス)とフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが、ホンダとルノーは今は苦労しているが、2年後には必ず強力なパワーユニットを作れるようになると語った。

 2014年からF1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入されて以来、ルノーは苦戦しており、それが元で、4年連続でF1ダブルタイトル達成を共に成し遂げたレッドブルとの関係が破綻、今季末で契約を解消する方向で協議している。

 マクラーレンと組んで2015年にF1に復帰したホンダも、パワーユニットのパフォーマンスを大きく改善することができずにおり、現在チームはコンストラクターズ選手権9位にとどまっている。

 しかしウォルフは、今のF1ではメルセデスとフェラーリのパワーユニットが優勢だがいずれ必ずルノーとホンダもトップ争いに加わってくると語った。

「今はフェラーリとメルセデスが供給するエンジンが最も競争力が高い。ほぼ同じレベルだ」とウォルフが語ったとMotorsport.comが伝えた。昨年以来メルセデスのパワーユニットは圧倒的強さを誇っているが、今シーズンになってフェラーリも大幅に性能を向上させてきている。

「しかしルノーには優秀な人材が揃っており、これまで素晴らしい実績を挙げている。必要な時間を与え、正しいリソースでサポートすれば、彼らは優れたエンジンを作ることができる。その能力は十分あるのだ」

「ホンダは世界的な自動車会社であり素晴らしい企業だ。ハイブリッドのハイテク技術を持っている。彼らはいずれF1で強さを発揮すると私は確信している」

「しかしF1ではひとつだけ金で買えないものがある。それは時間だ。従って正しい期待を持ち、適切な目標を掲げる必要がある。だが、2年あればルノーとホンダはまた競争力を発揮するようになる。それは間違いない」


 レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーも「ルノーがまたトップ争いができるようになるまでにあと少なくとも2年か3年はかかると思う」と発言している。ただし「料金を支払っているカスタマーとしては、それほど長く待つ余裕はない」として、現在フェラーリのパワーユニット獲得のため交渉中だ。

 マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、他のエンジンメーカーは優れたパッケージを作るのに3年以上をかけており、ゼロから始めたばかりのホンダはまだハイブリッドの部分で苦労しているが、いずれ問題を克服すると発言している。