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服はいっぱいあるのに着ていくものがない!?

2015年10月08日 00:02  オズモール

オズモール

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クローゼットの中には入りきらないほど服が溢れているのに、「今日、着ていく服がない!」とあわてたことってない? 「服は自分を表現するアイテムです。季節や気候に合っていても、出かける場所や会う人の雰囲気に合わないと着る気がしない場合もあります」とシンプルライフを提唱している金子由紀子さんは言う。

でも、なぜ“着たくない服”でクローゼットがいっぱいになってしまうの? まずは、ワードローブと向き合って、その服をどこで、なぜ手に入れたのか、思い出して。

「例えば、インパクトの強い柄にひとめぼれして購入した場合、逆にその服の印象が強過ぎるためその服を着なくなった可能性があります。また、値段の安さに惹かれて買った場合、それ相応のクオリティーで生地が傷みやすいこともあるでしょう。よれよれの状態ではなかなか『着たい』という気持ちになりにくいですよね」(同)

また、「流行だから」と入手したアイテムは、流行が終わったらふだんのコーディネイトに組み込めない、という場合も。買うときに“時間”と“お金”をかけないと、こうした失敗が生まれやすい、と金子さん。

「服を買うのにかける時間とは、ショッピングに費やした時間ではなく、“服を管理するための時間”のこと。自分がどんな服を持っているのか把握して、ノートなどに記入しておきましょう」(同)

手持ちのワードローブをしっかり理解したうえで、新たにどんな服が必要なのか、それがどんな素材でデザインなのか、を割り出すことが大切だそう。

「また、ファストファッションをはじめ、洋服はどんどん低価格になっているので、容易に購入してしまう人もいるかと思います。でも、手頃な価格の服を買うこと自体はいいのですが、安さにまどわされて、必要以外の服を買いすぎてしまうというデメリットもあるので気を付けましょう」(同)

学生時代なら時間やお金をかけない服の選びもありだけれど、大人女子は「本当に気に入ったアイテムを、長く大切に美しく着る」という方向にシフトしたほうがおすすめ。

「服との付き合い方を変えると、クローゼットにムダがなくなり、収納にゆとりが生まれます。そうすると手持ち服をきちんと把握しやすくなるので、着ていく服を選ぶのも簡単になります」(同)

冬服を買いに行く前に、週末、クローゼットを見直して。“時間”と“お金”をかけた服の選び方を始めてみよう。


金子由紀子
“シンプルで質の高い暮らし”を軸に、幅広い執筆を行っている。二児の母親、主婦としてていねいに毎日を送りながら、ロングセラーとなる著書を数多く刊行。総合情報サイトAllAbout「シンプルライフ」のガイドとしても活躍中。