10月2~4日にトルコ・イスタンブルパークで開催された世界ラリークロス選手権(World RX)第11戦。4日に行われたファイナルステージをティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)が制し、ランキングトップのペター・ソルベルグとの差を19ポイントに縮めた。
マティアス・エクストローム(アウディS1)がヒート2からヒート4を連勝しトップでセミファイナルに進出。ハンセンもヒート1を勝利し2番手でセミファイナルへと上がった。
前戦スペインで6戦ぶりに勝利したランキングトップのソルベルグ。5番手でセミファイナルに進出したものの、セミファイル第1レースでドライブシャフトに問題が起き大きく出遅れ敗退。第1レースはアンドレアス・バッケルド(フォード・フィエスタST)が勝利し、エクストローム、アントン・マルクランド(アウディS1)がファイナルへ進んだ。
セミファイナル第2レースは、激しいトップ争いが繰り広げられる。トップを走行していたロビン・ラーソン(アウディA1)とヨハン・クリストファーソン(フォールクスワーゲン・ポロR WRX)が最終ラップにジョーカーポイントをクリア。ラーソンは1周目にジョーカーをクリアしていたハンセンとサイド・バイ・サイドに。さらにデイビー・ジーニー(プジョー208)も加わり4台のマシンがぶつかり合う激しいトップ争いは、ラーソンがスピンし脱落。ハンセンが勝利し、ジーニー、クリストファーソンがファイナルへ進出した。
迎えたファイナルステージ、フロントローからスタートしたハンセンがホールショットを決める。バッケルドも負けずとハンセンに食らいつく。ハンセンは2周目にジョーカーポイントをクリアしクリストファーソンの後ろ3番手に。
クリストファーソンは4周目にジョーカーをクリアし、ハンセン、バッケルド、クリストファーソンの順でファイナルラップへ。ハンセンは3.2秒のリードを築き最終周にジョーカーポイントへ進入。バッケルドも前を出ようとプッシュしたがわずかに届かず、ハンセンがトップに。そのままバッケルドを抑え込み勝利を飾った。
世界ラリークロス選手権は、イタリアとアルゼンチンの残り2戦。ランキングトップのソルベルグとハンセンの差は19ポイントとチャンピオン争いも激しさを増しそうだ。