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「ブラック企業」と分かったら長居は無用だ! いますぐ仕事を辞めてよいケースもある

2015年10月07日 15:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「最近の若者はすぐに仕事を変えすぎる」
「合わないと思ったらすぐに辞めるのはどうなのか」

先日テレビの某番組で、このようなことが議論されていました。これはよく耳にすることで、私も前職を辞めたときに言われたことがあります。

仕事は長く続けないと分からないこともありますし、やりたい仕事ができている人なんてほんの一握りですから、「そう簡単に辞めるな」というのも分かります。転職しようにも「またすぐ辞めるんじゃないか」と疑われるおそれがありますし、3年は頑張るべきだという一般論もじゅうぶん納得できます。(文:ユズモト)

他人に理不尽を強いる性格の歪んだ人になる前に

でも私は、中には仕事を辞めても構わないケースもあると思います。例えば就職先がとんでもないブラック企業だった場合。このような会社に就職してしまった場合は、一刻も早く退職したほうがよいと私は思います。

職場でサービス残業やモラハラが横行し、会社もそれを黙認している。激務薄給で昇給も見込めない。そんな会社は、長くいても全くよいことはありません。3年もいれば心身の健康が損なわれてしまうでしょう。

もっと恐ろしいのは、会社の体質に慣れてしまい、他人に理不尽を強いる性格の歪んだ人に自分もなってしまうことです。高給で残業代がしっかりつくならまだしも、労働に見合った対価を与えてくれないなら、さっさと辞めましょう。もっとコスパのいい仕事は、世の中にたくさんあります。

それから第一志望業界に落ちて、とりあえず別業界に一度就職したものの、働きながら転職活動をしてみたら志望業界から内定が出たというポジティブな理由の場合。いわば仮面浪人の就活版ですね。

私は、これも別に構わないと思います。行きたかった業界から内定をもらったのに行かないなんて、ゴールの真ん前でパスを受けたのにシュートを打たないくらいもったいない行為です。

ただし、いざ入ってみたら思っていたのと違っていたということになる可能性も大いにあります。「あの時、辞めなければ良かった」と後悔するかも知れないリスクを自分で背負えるかどうか、しっかり考えてみて下さい。

このようなケースを考えると、「すぐに仕事を辞めるべきでない」とは一概に言えないですよね。短期間で仕事を辞めようとする若者がいたら、頭ごなしに「辞めるなんてとんでもない!」と言わず、話を聞いてみて欲しいなと思います。

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