舞台『ライ王のテラス』が、2016年3月4日から東京・赤坂ACTシアターで上演される。
同作は、カンボジアの王ジャヤ・ヴァルマン7世がバイヨン寺院を建設する様を描いた三島由紀夫の戯曲『癩王のテラス』をもとにした作品。アンコール王朝の衰亡を背景に、王の肉体が病魔に侵されるにつれて観世音菩薩が完成していく様子が描かれる。
原作は、1965年にカンボジアでアンコール・トムを訪れ、「熱帯の日の下に黙然と坐してゐる若き癩王の美しい彫像を見たときから、私の心の中で、この戯曲の構想はたちまち成つた」と語った三島が4年を費やして完成させた作品だという。
カンボジアで栄華を極めたジャヤ・ヴァルマン7世を演じるのは鈴木亮平。第二王妃を倉科カナ、第一王妃を中村中が演じるほか、後に若棟梁となる石工の青年役に吉沢亮、村娘役に大野いと、宰相役に神保悟志、王太后役に鳳蘭がキャスティングされている。演出を手掛けるのは宮本亜門。なお同作は、カンボジアの伝統舞踊や伝統音楽を継承する人々と共に共同制作する国際プロジェクトとなる。チケットの一般発売は11月21日からスタート。