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マクラーレン「ホンダPUの熟成不足で2秒ロス」も来季改善に期待

2015年10月07日 07:40  AUTOSPORT web

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2015年日本GP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、現在ホンダはパワーユニットのハイブリッドシステムの熟成に苦労しており、そのためにサーキットによっては1周2秒のロスを被っているとして、ホンダが来年問題を解決することを願っていると語った。

 2014年に向けてF1エンジンレギュレーションが大幅に変更され、新たなパワーユニットが導入された。マクラーレンと提携して今年F1に復帰したホンダはこのパワーユニットの開発に苦労し、思うようなパフォーマンスを発揮できずにいる。

 ブーリエは、ホンダは問題点を把握しており、2016年に解決できると断言はできないが、解決できるだけのリソースは持っていると語った。

「ホンダは何も間違ったことはしていない。2、3年前にF1に参戦することを決めてゼロから始めた。それが(苦労している)一番の原因なのだ」とブーリエ。

「他の3メーカーは優れたパッケージを作るのに3年以上をかけている。去年はルノーとフェラーリは苦労していた。ルノーは今年になっても苦しんでいる」
「我々が一番苦労しているのはハイブリッドの部分だ。ホンダのプロジェクトにおいて成熟度が不足している」
「しかし彼らは努力している。ホンダにはこの問題に対処できるだけのリソースがある。いろいろなことができるので、我々が成功できない理由はない」


 問題は来年には解決するかと聞かれ、ブーリエは「彼らは進歩することができるだろう」と答えた。

「今年はハイブリッドの問題に苦労しているために、コンマ数秒のロスがあるだけでなく、サーキットによっては2、3秒近くを失っている。トップとのギャップがどのぐらいになるのか、計算はお任せするが」

「自分たちのいるべき位置は分かっているし、エンジンに関してもシャシーに関してもさまざまなエリアにおいて目標を設定している」
「彼ら(ホンダ)が(来年には)問題を解決することを願っているが、解決すると断言するつもりはない。ただ彼らには解決する力がある」

 2016年に向けて、ホンダはメルセデス、フェラーリ、ルノーと同じ数のトークンを使用して新たなエンジンの開発を行う。

「十分なことができるわけではないが大きなステップになる」とブーリエ。
「しっかり準備を整える必要がある。来年も今年と同じ状況になることは避けたいからね」