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床から部屋が生えてくる!?わずか数分で模様替えできる建設システムが米国から登場

2015年10月06日 18:01  Techable

Techable

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引っ越しをせずに部屋の雰囲気を変えるなら、模様替えが一番。

見慣れた空間が一新されれば、気分もリフレッシュ。新たな活力がわいてくるというもの。

しかし、新しい配置図を考えたり、家具を動かしたりするには、相当な労力が必要。もっと手軽に実行する手段が欲しいと思うのは、当然のことだ。

そんな願いをかなえてくれるプロジェクトが、ニューヨークから登場。ロボット建設会社、asmidが開発した、数分で部屋の模様替えをするロボティックシステム「project dom(プロジェクトドム)」である。
・ロボットがレイヤーごとにアウトラインを形成
「project dom」の面白さは、その空間構築の過程にある。

床下に組み込まれたシステムが作動し、任意の形状にモジュールを形成してゆく様は、さながら時とともに風景が移り変わる、タイムラプス映像のようだ。

システムは、光センサーとマーカーによって作動。タイルでできたモジュールが、誰の手も借りず、自らの力で自分自身を配向し、組み立てていく。

ロボットは同一のモジュラー要素を使用して、レイヤーごとにアウトラインを作成する。1つの層が組まれると、その輪郭が持ち上がり、次の層の形成が始まる。望み通りのオブジェクトが完成するまで、この作業を繰り返していくというわけだ。
・将来はビルの建設も!
プロジェクトの作成とコマンドには、スマホを使う。専用アプリから置きたい家具を選び、ダウンロードすれば、数分後にはその形が、目の前に完成形となって現れる。

本システムの利点は、何と言っても、人の手をかけずに手軽に模様替えができるところ。

住宅のみならず、オフィスや店舗の空間設計にも、威力を発揮。イベントや会議など、ニーズに合わせた部屋造りが、数分で実現する。

asmidでは現在、システムを応用したビルの建設プロジェクトも研究中。わずか1時間足らずでビルが建つのも、そう遠い話ではないかもしれない。

project dom


Project Dom Apartment Reconfiguration from asmbld on Vimeo.