又吉直樹の著書『火花』の朗読CDが、11月11日にリリースされる。
今年7月に『第153回芥川龍之介賞』を受賞した『火花』。売れないお笑い芸人と先輩芸人の交友を描いた作品で、単行本の累計発行部数は239万部を記録している。
朗読CDでは堤真一が朗読を担当。原作の全編をノーカットで朗読した約4時間20分の音源が、4枚組CDに収録される。また同作は、CDに加えてデジタル配信およびアプリでの配信も行われる。
■堤真一のコメント
僕、本はあまり読まないんですけど、芥川賞とか直木賞の受賞作品は読むようにしていて。
ただ、探しててこんなに手に入らないのは初めてで、すごいなと思っていたところに話を頂いたので、是非やりたいと思いました。
最後の漫才の部分は特に、泣いて読めないかもしれないなと思いました。でも監督には、楽しんでください、と言われたので、楽しんでやるようにしました。
■又吉直樹のコメント
僕はやっぱり映画などで堤さんを観ていて、鬼気迫るというか重厚感のあるという意味での怖さを感じるんです。『火花』の中の2人も切羽詰まってますし、切実やし。表層じゃないというか性根にある“ヘタなこと言うたら怒られるな”ということを感じさせてくれる、僕が怖いと思う人に(お願いしたかったんです)。
徳永って真剣に物事を考えている人なんで、(地の文を読んでいる時の)堤さんの切実な声のときにすごく面白みを感じます。