NHKスペシャル『私が愛する日本人へ~ドナルド・キーン 文豪との70年~』が、10月10日にNHK総合で放送される。
1922年にアメリカで生まれ、今年で93歳を迎えた日本文学者のドナルド・キーン。太平洋戦争の最中に敵国・日本の情報分析係として日本語を学び、日本人に興味を持ったキーンは、終戦後に谷崎潤一郎や司馬遼太郎をはじめとする多くの文学者との交流を重ねた。また吉田兼好や太宰治、三島由紀夫らの英訳も手掛け、戦後約70年間にわたって日本文学の魅力を世界に伝え続けている。
同番組では、ドラマとドキュメンタリーを交差させながらキーンの波乱に満ちた生涯を描く。東日本大震災の直後に日本国籍を取得したキーンが、長い時間をかけて辿り着いた日本人へのメッセージを伝えるという。
番組のナビゲーターを務めるのは俳優の渡辺謙。ドラマ出演者には、川平慈英、篠井英介、斉藤由貴、南野陽子、温水洋一、パトリック・ハーラン、木下隆行(TKO)、蛭子能収らが名を連ねている。なお、オフィシャルサイトでは予告動画が公開中だ。