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関ジャニ∞にヒャダインがTKサウンドの魅力を説く 丸山隆平「こういう観点で見たことなかった」

2015年10月05日 12:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 10月4日に、関ジャニ∞の冠番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系・22:52~)が放送され、ゲストに世良公則 feat.つるの剛士 と聖飢魔IIが出演した。


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 『関ジャム 完全燃SHOW』は、今年5月からスタートした音楽番組で、ライブ&トークハウス“関ジャム”という設定で、毎回レジェンド世代と呼ばれる1980~90年代に地位を確立したアーテイストと、現代の若者に絶大の人気を誇るアーテイストが各1組ずつ出演し、ライブとトークを披露するもの。名曲の制作秘話や当時の暴露話、ふだん見ることのできないアーティストたちの素顔が飛び出すコミカルな展開と、ゲストの持ち歌を、オリジナルアレンジで関ジャニ∞とセッションする、レアなコラボレーションが見どころだ。


 番組中盤の新企画『音学完全燃SHOW』では、講師にヒャダインを招き音楽講座を開催。「なぜ人々はTK(小室哲哉)サウンドに熱狂したのか?」をテーマに、ヒャダインが小室哲哉メガヒットの秘密の要因を2つ挙げた。1つ目は、「キーがひたすら高い」ことだと話し、華原朋美の「I'm proud」と、globe「FACES PLACES」を紹介。華原朋美とglobeのVTRを観ながら、ヒャダインは高いキーで歌唱する様子に「アメとムチです!」と話し、丸山隆平も「こういう観点で見たことなかったな」と述べ、「(高いほうの)ドレミの範囲でメロディーを作るとキャッチーになる」とヒャダインは教えた。続けて、ヒャダインは「TKサウンドが人々を惹きつける秘密のひとつに“エモさ”がある」とコメントし、「当時はピッチ(音の高さ)を修正する装置がなかった。若干ぶれているぐらいが良かった! ピッチが不安定な高音を一生懸命歌うことにエモさがある」と熱弁した。


 また、ヒャダインは2つ目のヒットの要因として、「既成概念にとらわれない響き重視の音に合う言葉を歌詞に入れている」と発表。文法を無視した響き重視の曲として、TRFの「CRAZY GONNA CRAZY」と華原朋美の「Hate tell a lie」、安室奈美恵の「Body Feels EXIT」を紹介した。「Body Feels EXIT」の意味は、“出口を体で感じている”であると話し、「歌詞に意味は必要ない。(言葉の)響きがキャッチーにハマる(ことが大切)」と解説。その視点から自身がたどり着いた曲として、ヒャダインが作詞曲を担当したももいろクローバーZの「ココ☆ナツ」を挙げ、「考えず感じたままに作詞をし、サビを全部『コ』で作詞した」と振り返った。


 ジャムセッションでは、「燃えろいい女」「いつものうた」を世良と関ジャニ∞メンバーが演奏し、聖飢魔IIとは「蝋人形の館」をセッションした。次週は、エレファントカシマシとchayがゲストとして登場し、ピース・又吉直樹の音楽講座を放送する予定だ。(向原康太)