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WRC第11戦フランス:悪天候のデイ1はMスポーツのエバンスが首位。王者オジェはデイリタイア

2015年10月03日 11:50  AUTOSPORT web

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WRC第11戦ツール・ド・コルスのデイ1で、総合首位にたったエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)
世界ラリー選手権(WRC)第11戦ツール・ド・コルスは2日、SS1~3のデイ1が行われ、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)が総合首位につけた。また、前戦で3年連続ドライバーチャンピオンを獲得したセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)はデイリタイアを喫している。

 フランス・コルシカ島で行われているWRC第11戦ツール・ド・コルス。今大会は全9SSが設定されているが、最終SS以外は走行距離がおよそ30kmとなっているほか、マシンをメンテナンスするサービスも3日間合計で4回のみと過酷な設定がされている。

 悪天候のなか行われたSS1はオジェとロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)が19分44秒の同タイムを記録しトップ。5.8秒差の総合3番手にはヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続く形となった。また、SS1では2011年にコルシカ島で行われたラリーで優勝した経験を持つティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)がスタートから約1.6キロ先の橋に接触。サスペンションを破損したためデイリタイアしている。

 続いて予定されていたSS2は、大雨による地すべりや洪水の影響でキャンセルされた。SS3は当初のスタート時刻から約1時間遅れで実施されたものの、路面はヘビーウエットの状態で、コース上には泥も出ているコンディションとなっている。

 1番手でコースインした総合首位のオジェは、ひとつめのタイム計測地点ではライバルを30秒近く上回るタイムを記録したものの、その直後にタイヤがパンク。タイヤ交換で2分近くタイムをロスし、総合10番手まで順位を落としてしまう。さらにその後のリエゾン区間で、オジェにはトランスミッショントラブルが発生。パルクフェルメにたどり着くことができずデイリタイアすることとなった。チームはマシンの修理を行っており、デイ2にはトップから11分13秒遅れの総合55番手で参加する予定だ。また、同タイムで首位につけていたクビカもSS3でプッシュすることができず、総合5番手まで後退している。

 この難しいコンディションとなったSS3では、総合6番手につけていたエバンスが2番手を10秒以上引き離すステージ最速タイムを記録。総合でも18.7秒のギャップを作り首位に浮上した。総合2番手はSS3でステージ2位につけたケビン・アブリング(ヒュンダイi20 WRC)が獲得。総合3番手にはラトバラが続いている。

 3日のデイ2はSS4~6の3SSが予定されているが、SS2と同じコースを走るSS4はコンディションが改善しておらず、キャンセルの決定が下されている。