世界ラリー選手権(WRC)第11戦ツール・ド・コルスは2日、コルシカ島でSS1~3が行われているが、豪雨による地すべりや洪水によりSS2はキャンセル。SS3については定刻よりおよそ1時間遅れで実施されている。
フランス・コルシカ島で行われているWRC第11戦ツール・ド・コルスのデイ1。大雨が降るなか、SS1は予定通りに行われ、3年連続でチャンピオンを獲得したセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)とロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)が同タイムで総合首位に立っている。
しかしSS2は、豪雨の影響によりコース上に土砂が散乱。競技続行は不可能であると判断され、走行がキャンセルされた。また、デイ1最後のステージであるSS3もルート上で土砂災害が発生していたため、当初のルート設定から距離を短縮して実施するか、ルートは変更せずにスタート時刻を予定より1時間ほど遅らせるかどうかの協議実施された。
協議の結果、主催者側はスタート時刻を予定より43分遅らせ、現地時間15時30分にSS3を行うことを決定。その後、予定より1時間遅れてSS3の走行がスタートしている。
しかし、このコンディションに対し、WRCに参戦するクルーからは不安の声が挙がっている。あるチームのコドライバーは「コースにある土砂をどかすため、主催者はショベルカーを派遣したようだ。岩と泥だらけのコースを僕たちは走ることになるんだよ」とコメントしている。
「チームのウェザークルーからは、雲が厚くて視界がない状態だと報告がきている。山の上から雲が降りてきて、大量の雨を降らしているようだ」
すべてのマシンは一度サービスパークへ撤収しており、コドライバーたちはウェザークルーからの情報をもとに、ペースノートに修正を加える作業に追われている。