NASCARで3度のチャンピオンに輝いたトニー・スチュワートが、2016年シーズン終わりでNASCARを引退することを正式に発表した。
1999年からNASCARに参戦し、シリーズ通算48勝を挙げているトニー・スチュワートが、参戦18年目を迎える2016年シーズン限りでNASCARを引退する。あわせて、2017年からはクリント・ボウヤーがスチュワート・ハース・レーシングの14号車をドライブすることも正式にアナウンスされた。
「どのドライバーにでも訪れる瞬間がやってきた。だが、自分の決断は正しいと信じているよ」とスチュワート。
「2016年シーズンがスプリントカップで過ごす最後の年になる。しかし、NASCARから離れる訳ではない」
「このスポーツを愛しているし、これからも関わっていきたいと思っているんだ。今後はレーシングスーツではなく、ジーンズやカーゴパンツ姿の私をレースウィークに見かけることになると思うよ」
「2017年からカーナンバー14を付けるクリント・ボウヤーがチャンピオンシップ争いで競争力を発揮できるよう、NASCARドライバーとして過ごす最後の1年を最大限に活用するつもりだ」
ボウヤーは「2017年にカーナンバー14を付けることができるなんて光栄だよ」とコメントしている。
「トニーと僕は、レースに対して同じ情熱を抱いている。だから、このチームで走るチャンスを貰えて本当に嬉しかった」
「彼と一緒に働くのも楽しみだし、はやくチャンピオンが乗ったマシンのステアリングを握りたくてたまらないよ」
また、スチュワート・ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースは「チームだけでなくとモータースポーツにとって、トニー・スチュワートは革新的な存在だった」と語っている。
「私は常に彼があらゆるレースカーで成し遂げてきたものに敬意を払ってきた。トニーは参加してきたすべてのカテゴリーで成功を収めてきているからね」
「トニーはコミュニケーション力に長けており、ビジネスマンとしても有能だ。だから、マシンを降りた後も、チームに関わり続けてくれることを誇りに思う」