2015年10月01日 15:21 弁護士ドットコム
全国各地の弁護士会が10月1日、法律相談のインターネット予約サービス「ひまわり相談ネット」を始めた。これまでは電話で予約する方式だったが、夜間や休日など電話対応ではカバーしきれない時間帯でも予約できるようにして、相談者がもっと気軽に法律相談を利用できるように促す。
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すでに東京や大阪など一部の地域では、弁護士会ごとにネット予約できるシステムが導入されていたが、10月1日からは、全国に52ある弁護士会の約8割にあたる43の弁護士会についても、ひまわり相談ネットを通じて予約できるようになった。残る弁護士会も順次、運用を開始する予定だ。
ひまわり相談ネットでは、トップページの地図から、相談者が希望する地域を選んだあと、交通事故や借金など相談内容を選択する。さらに、法律相談センターに赴く希望日時を選び、氏名などの情報を入力して、予約を申し込む。法律相談は基本的に有料で、30分5000円というところが多い。
ひまわり相談ネットの特徴は、各地の弁護士会が運営する「法律相談センター」に、一般の人々がアクセスしやすいようにしていることだ。日弁連副会長の長田正寛弁護士は「法律問題をかかえたとき、何もツテがない法律事務所に電話して相談を受けるのは、一般の人からするとハードルが高い」と、法律相談センターの意義を説明する。
「弁護士会という公的な団体がサービスを提供することで、利用者も安心して利用できるはずだ。法律相談の潜在的な需要はまだまだある。『ひまわり相談ネット』によって、これまで法律相談の利用をためらっていた人も、弁護士会の法律相談センターを利用できるようになってほしい」と期待を込めていた。
「ひまわり相談ネット」は以下のURLから利用できる。
URL:https://www.soudan-yoyaku.jp
(弁護士ドットコムニュース)