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怒髪天、ツアーファイナルで一時閉館の渋谷公会堂を味わい尽くす 浅草3days含む新春公演も発表

2015年09月30日 19:41  リアルサウンド

リアルサウンド

怒髪天『(最終回)さよなら、渋公。キャプテンエレキとアコースティック船長~』の様子。(写真=石井 麻木)

 怒髪天が、9月29日に東京・渋谷公会堂で、全国ツアー『怒髪天TOUR2015 オヤジだヨ!全員酒豪~人生航路、酔うSORROW~』のファイナル公演『(最終回)さよなら、渋公。キャプテンエレキとアコースティック船長~』を開催した。


 10月4日をもって建て替えのため一時閉館される同会場での公演には、ファンとメンバーの思いもひとしおだった。序盤から「酒燃料爆進曲」「俺達は明日を撃つ!」などの人気曲で、観客のテンションを上げると、増子直純は「ツアーを重ねて、いい感じで熟成されてます。今日は渋公を味わい尽くしていただこう!」と絶叫。


 また、「己DANCE」(「音楽的厨房」ver.)では上原子友康がフラメンコ風のガットギターを演奏。酒をテーマにした「ちょいと一杯のブルース」では、メンバー全員がボーカルを取り、フォーキーな「望郷ドラ息子」は増子が客席を練り歩くなど、怒髪天らしい個性的なステージが展開された。


 終盤、壮大なストリングスを取り入れたロックバラード「ひともしごろ」では、増子が身体をのけ反らせまくって情熱的に歌唱。熱量の高いパフォーマンスに見とれる観客を前に、増子は「歌が上手いわけでもルックスがいいわけでもない。だから、一生懸命やるしかない。“伝える”とは、そういうことだと思う」かたり、ラストの「宜しく候」で本編は終了した。


 そしてアンコールでは、2階席に増子が登場し、「オトナノススメ」がスタート。1階の客席にも法被を着たメンバーが客席後ろから登場し、最後は同会場で収録されていたことでもおなじみ『8時だヨ!全員集合』のオマージュにも見えるパフォーマンスを繰り広げた。


 なお、怒髪天はこの日、2016年1月15日から始まる新春公演『怒髪天 申年新春TOUR 猿の楽団、何するものぞ。』の開催を発表。東京・浅草雷5656会館 ときわホールでの3デイズ・ビルボードライブ大阪の2回公演・名古屋・得三の2デイズで行われることが決定しており、バンドセットを中心に、全公演それぞれ趣向を変えたスペシャルなものになる予定だという。ちなみに、同ツアーのタイトルは、某昭和のSFドラマをもじったものだ。(リアルサウンド編集部)