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LiSAが語るデビュー後の葛藤、そして表現への自信「いろんなLiSAの音楽を楽しみたい」

2015年09月30日 18:21  リアルサウンド

リアルサウンド

LiSA

 LiSAがニューシングル『Empty MERMAiD』をリリースする。2015年は武道館2DAYS公演から始まり、3rdアルバム『Launcher』のリリース、それに伴う全国ツアーや初のアジア単独ツアー実施、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015』をはじめとするロックフェス出演など精力的な活動が続いているが、今回のシングルはそんな彼女の勢いをそのまま封じ込めたかのようなアグレッシヴでエモーショナルな作品に仕上がっている。


 リアルサウンド初登場となる今回はこのシングルの話題を軸にしつつ、デビューから4年を経ての心境の変化や歌詞に対する思い、ライブのスタンスなどについてたっぷり語ってもらった。(西廣智一)


・「今年の武道館でLiSAというシンガーの色や形がやっと確立できた」


──ニューシングル『Empty MERMAiD』、かなり攻めた内容で驚きました。なぜ今回はこういう作風になったのかを最初にお聞きしたいんですが?


LiSA:私はLiSAとして活動させてもらって4年になるんですけど、今まではアニメのタイアップとの関わり方とLiSAとして歌っていきたいものをすごく考えながら、ひとつひとつの作品を作ってきました。で、去年発表した「Rising Hope」でようやくその両方に折り合いをつけることができて。そこから今まで培ってきた「PiNK(=キュート、カラフル/ポップ)サイド」と「BLACK(=ハード、ダーク/ロック)サイド」を軸に作品を作っていき、今年1月に武道館2DAYSをやらせてもらったときに、LiSAというシンガーの色や形がやっと確立できたと思ったんです。だから、今ならダークサイドを表立ってやっても誤解されずに受け取ってもらえるんじゃないかなと思って、今回は振り切ってみました。


──自身も作詞に携わった「Rising Hope」で初めて納得のいくものができたということですが、それ以前は作家さんが書いた歌詞を自分なりに解釈して歌っていたわけですよね。


LiSA:そうですね。今までは自分が思ってることをプロの作詞家さん、作曲家さんに伝えて作っていただいた作品に対して、自分がそこに染まることが「LiSAらしさ」だと思ってたんです。でも「Rising Hope」は自分が作詞に関わり、自分の思いをきちんと言葉にできたことによって、より強い曲になったんだと思います。


──LiSAさんはデビュー以前からバンド活動をしていたそうですが、その頃はどういう思いで作詞に取り組んでいましたか?


LiSA:自分の感情表現や自分の思ってること、どっちかっていうとメッセージがどうとか人に何かを伝えることよりは、自分の中の発散ですかね。私は自分の気持ちを言葉じゃうまく伝えられない分、音楽で表現してましたね。


──普段の生活においても、自分の思いを相手に伝えることが苦手だった?


LiSA:とっても苦手でしたね。だから音楽に助けられてたところが多くて。私、海外に行ったときによく思うんですけど、海外では日本語がほとんど通じないじゃないですか。でも音楽を通じて会話ができてるというか。例えばギターをギュイーンって鳴らしたらみんながワーッと言ってくれるし、「Hi!」って言ったらみんなも「Hi!」「Hi!」と返してくれるし。私がやりたかったコミュニケーションが一番濃くできてる気がするんです。


・「自分の好きなものを理解してもらえなくてもいいと思ってた」


──LiSAさんのライブはお客さん参加型の、コミュニケーションを非常に大切にしたものですよね。


LiSA:そうですね。私は自分がライブハウスに遊びに行ってた頃から、演者とお客さんみんなでライブを作ってる絵がとても好きで。今もその延長で、みんなと一緒に遊びたい遊び方をこちら側が提示すること……それをやったらよりライブを楽しめるよ、とりあえずCDに練習用の声を入れておくんで、その部分を覚えてライブに来たら絶対に気持ちいいよって。例えば、ドラムがバン!と鳴ったときに自分の振りもバン!とキマったら気持ちいいと思うんです。その感覚と一緒で、鳴ってる音や私の振りとみんなの声がリズムよく合った瞬間って、きっとファンの方も楽しいと思うんですよ。だからそのライブでの楽しみ方をひとつ提案するのが、CDなのかなと思ってます。


──先日、アニサマ(8月28~30日に開催されたアニソンライブイベント『Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-』の略)でLiSAさんのライブを見させていただいて。実は初めて足を運んだんですが、その熱量にカルチャーショックを受けました。


LiSA:すごいですよね。私も初めて行ったときは衝撃でした。2万7000人のお客さんみんながペンライトを持って、どこで学んだんだっていうくらいに同じ動きをして、そのイベントを盛り上げるために楽しむことに集中しているというか。すごく一体感のあるイベントだなと思ってます。


──そんな中で、LiSAさんが初日公演の最後に出てきたときの存在感がものすごくて。


LiSA:本当ですか?(笑) めちゃめちゃ緊張してましたけどね。アニサマってすごいレジェンドたちが積み重ねてきた10年の歴史があるので、はじめにトリをやってくださいと言われたときは「いや、私できません!」って一度お断りをしたんです。でも先輩たちを含めて皆さんが大事にしてきた場所を、今度は私が守っていく立場になったのかなと思ったし、またLiSAという音楽がちゃんとアニメファンの人たちにも認めてもらえたのかなとも思い、改めてトリを引き受けさせていただきました。


──最近ではアニサマのようなアニソン系イベントのみならず、『ROCK IN JAPAN FES』などロックフェスにも出演することが増えてますよね。


LiSA:そうですね。自分がアニメソングの世界から学んだことがたくさんあったし、それを全部吸収したLiSAという人が『ROCK IN JAPAN』みたいな場に行ったときに、私がアニメの好きな人たちの気持ちを背負っていくことで、アニメを誰かの入り口にできるかもしれないと思ったし。言葉を選ばずに言うと、アニメに対する偏見みたいなものも取っ払えるかもしれない場所に、私は今いられるのかもしれないなって考えると、とても嬉しかったですね。


──でもその場所に到達するまでには、時間がかかったわけですよね。


LiSA:はい。以前は、自分の好きなものを人に理解してもらえなくてもいいと思ってたんですよ。自分の好きなものは自分だけで楽しめれば、別に他の人が認めてくれなくてもいいやって。でも自分が好きなものを自分の大事な人や友達に「いいじゃん、カッコいいじゃん」と言われたときは、やっぱり嬉しいですよね。これは私がよく使う例えなんですけど、お母さんに自分が大好きな友達を紹介したときに、お母さんが「あの子、いい子ね」と言ってくれたらとっても嬉しいみたいな。自分が好きなものを誰かに認めてもらえると嬉しいんだっていうことに改めて気付いたときに、それを私が外に出て行ってみんなに伝えられる立場にいるんだったら、それをやりたいなと思った。だからこそ『ROCK IN JAPAN』にも出たいと思ったし、『ミュージックステーション』みたいな音楽番組にも出たいと思ったし。私が好きなものを認めてもらうきっかけが作れるかもしれないなって思ったんです。


・「外の人にも広められる音楽を今、できてるかもしれない」


──自分の好きなものは自分だけがわかってればいいと思ったのは、単なるこだわりというよりも、他人からああだこうだ言われたくなかったからですか?


LiSA:そうですね。きっとわかってもらえるわけないと思ってたし。それは私がバンドをやってた頃からそうで、「どうせ女でしょ?」って男の人とたくさん比べられてきたのも大きくて。その後にアニメの作品と関わるようになったことで、今度はその世界の人たちのことをいろんなふうに言う人たちもいた。だから、だんだんと「私はこの人たちのことを守るぞ!」「大丈夫、ここにいれば安全だよ!」って閉鎖的になっていったんです。だけど「ここにこんなにすごいものがある!」と胸を張って言いたい自分もいて、私はそれを言える立場ではいたけど、一方で「どうせ今の世の中じゃわかってもらえないな」っていう寂しさも持っていました。


──その意識が変わったのはなぜですか?


LiSA:自分に自信が付いたからですね。自分の周りの人たちがいいと言ってくれたからこそ武道館にも立てた。そして外の人たちも「いいじゃん」と言ってくれるようになったことで、「外の人にも広められる音楽を今、私はできてるかもしれない」と『ROCK IN JAPAN』や『COUNTDOWN JAPAN』に出させてもらったことが、今の自信になったんです。


──今年はアジア圏での単独ツアーもありました。現地の皆さんはLiSAさんの曲を日本語で歌うわけですよね。


LiSA:そうなんですよ。アニメ作品から日本語を勉強したという人がたくさんいて、みんな日本語を喋れるんです。だから私が向こうの言葉をカンペを見ながら喋っていても「日本語でいいよ!」って言われちゃう(笑)。そういうやり取りがあるぐらい、日本のことを好きでいてくれる。そのきっかけになったのがアニメなんだなって。アニメが好きになった人が日本のことを好きになって、日本のことを勉強したいと思って、私のライブにまで遊びに来てくれるのってすごいことだと思います。しかも日本語で歌も歌ってくれるし。それって私が好きなグリーン・デイやアヴリル・ラヴィーンが日本でライブをするのと一緒なんですよね。


──確かにそうですよね。グリーン・デイが来日したら、僕らはみんな「Basket Case」を英語で合唱するわけですし。


LiSA:すごい幸せなことですよね。だって私、現地のステージで「私、今アヴリルみたい!」って言いましたもん(笑)。



・「その日の感情によってどんどん変化していく曲」


──再びニューシングル『Empty MERMAiD』の話題に戻りましょう。表題曲は夏のライブやイベントで先行披露していたんですよね。


LiSA:そうなんです。「Empty MERMAiD」はライブですごく育つ曲なんじゃないかと思って、まず発売前にライブでやりたいなと思ったんです。その日の感情によってどんどん変化していくだろうし、これまでとは違った楽しみ方ができるんじゃないかなって。


──例えばコール&レスポンスがある曲だと、そのやり取りの中で曲が育っていくというのもあると思いますが、「Empty MERMAiD」は歌い手のその日その日のコンディションで毎日違うものが出てくる曲ですよね。


LiSA:はい。あと、これまではみんなと遊ぶ方法を最初から提案していたんですけど、この曲ではみんながそれぞれの楽しみ方を見つけてほしいなと。それが同じ楽しみ方だったらより気持ちいいだろうし。


──そういう意味じゃ挑戦の1曲ですね。タイトルの「Empty MERMAiD」というワードもすごく意味深で、謎めいたものがありますが。


LiSA:マーメイドはエンプティ(空っぽ)なんです………ふふふ(笑)。


──今「……なるほど」ってスルーしそうになりましたが(笑)。


LiSA:しっぽの中身は空っぽとか身が詰まってない魚とか、ということではなくて(笑)。これは女の毒みたいなもの、普段出せない秘めてるものを表現したくて書いていたんですけど、私は歌っていて気持ちいい言葉を並べたくなる傾向があって。歌詞にある「アーメン ブリリアントアイズ」もそうですけど、そういう発声が気持ちいい言葉が先に出てくるんですよね。で、そこで出てきたのがマーメイドだったから、じゃあ寂しさや秘めた思いをマーメイドにつなげて書けないかなと思って。人魚は王子様を他の人に取られて泡になって死んでしまうんですけど、その満たされない感じというか、愛されたいのに愛されない、そのみんな持ってるけどなかなか表立って言えない感情を私が言葉にしてあげられたら、同じ気持ちの人が聴いたときに「自分だけじゃないんだ」と思えるんじゃないかなって、この歌詞を作ったんです。


──なるほど。全体的に言葉の響きをすごく重視した作風ですよね。


LiSA:メロディが洋楽っぽくて、日本語をはめるのが大変だったんですよ。実は最初に日本語で半分ぐらい書いてから、「あ、これは英語だな。半分ぐらいカタカナだな」って思ったくらいで(笑)。それも歌っていて気持ちいい、どっちかっていうと言葉の意味が伝わることよりも、まずは言葉の響きを楽しんで、後から歌詞を読んでもらえたらなって。この曲はMVもそうなんですけど、説明しすぎずに余白を残してある。だから誰にでも色を付けられるんです。色を付けるのはみんな自身だし、中身を入れていくのもみんな自身。だから「Empty MERMAiD」というタイトルなんです。


──そういう遊び心が、このモダンでラウドなサウンドに合ってる気がします。ここにカップリング曲の「リスキー」や「虚無」みたいな物語性の強い歌詞が乗ると、また違う気がしますし。


LiSA:そうなんですよね。これは感覚的なもので説明が難しいんですけど、きっと自分の中にルールができてるんでしょうね。曲を聴いたときに、どのルールに当てはまるのかが決まるんだと思います。


──歌詞は曲を聴いてから書くんですか?


LiSA:はい、アレンジまでできた後に書きます。「Empty MERMAiD」の場合も作曲のUPLIFT SPICEさんにまず「思いっきり好きな曲を作ってください」とお願いして。彼らの音楽がすごく好きだったし、毒がある曲が歌いたかったので思いっきりやってくださいと伝えてこの曲を作っていただきました。そこからアレンジのakkinさんに「超攻め攻めにお願いします!」と伝えたら、こうなった。で、そこからで何を書こうかとなったときに、歌詞も攻めるというよりも、逆にちょっと空っぽな感じの方が似合うなと思ったんです。


・「いろんな音楽を歌えることがソロの強み」


──そしてカップリングの「リスキー」と「虚無」ですが、どちらもピアノを軸にした、すごくエモーショナルな楽曲に仕上がってます。「リスキー」は小南泰葉さんが作曲を手がけてますが。


LiSA:もともと小南さんはすごく好きだったんですけど、そういう濃いアーティストに私を混ぜたらよりいいものが作れるんじゃないかっていう自信と、逆に食われてしまうんじゃないかっていう不安とがわりとギリギリのところでせめぎ合ってる感じが好きで(笑)。だから最初に小南さんから曲が届いたとき、アコギの弾き語りで小南さんの歌が入っていたんですけど、「これはまた強いのが来たぞ、超えられるのか?」みたいに気合が入って。そこから江口亮さんの濃いアレンジが混ざることでできたのが「リスキー」ですね。本当にタイトル通り、リスキーな作品なんですけども(笑)。


──いいものを作ろうとしてガチでぶつかり合う、そのヒリヒリした真剣勝負からLiSAさんの楽曲は生まれるわけですね。


LiSA:はい。でも去年までは、どちらかというとまだ経験を積み重ねる時期だったので、そこに挑戦するのがちょっと怖かったんですよね。そこでブレてしまったらとか、いいものができなかったらとか不安もあったので。どっちかっていうと、当時はまだ自分を濃く作っていくほうがメインで、今年に入ってそこが余計に開けたというか。特に今回はノンタイアップ作品だし、制作を進めるうちに「どうなっても自分色に染められる、自分で切り替えられる」っていう自信も付きました。


──「リスキー」はスローバラード調で始まり、途中からアッパーになる。「虚無」もピアノから始まって、途中からアップテンポになるものの、エンディングで再びピアノのみになって余韻を残して終わります。どちらもすごくストーリー性の感じられるアレンジですが、こういった部分が作詞の際に影響するんでしょうか?


LiSA:それはありますね。あとは……これは今思い出したんですけど、「虚無」は2番のAメロ最後の「ヒマつぶし」の後にピアノのタランっていうフレーズが入ってブレイクしますよね。そのピアノが切れるところで「ここでなんて言ってたら、聴いた人がゾワっとするかな?」っていうところまで考えるんです。みんなから「ここ、空けておくから、何かうまいの頼むよ?」と言われているんだろうなと思って(笑)。そこはワクワクしながら作ってますね。


──ここまでお話を聞いて思ったんですが、作詞の過程が本当に独特ですよね。


LiSA:そうですか?(笑) バンドさんだと、バンドの中に曲を書く人がいて詞を書く人がいて、そこでバンドの色がどんどん濃くなっていくと思んですけど、私はソロなのでその色を濃くするためにはじめは作家さんを固めていました。そこの地盤を作ってきた上でLiSAっていうソロアーティストができる遊びってなんだろう、それはいろんな音楽を歌えることなんだなと最近気付いて。ソロの強みってそこだと思うし、LiSAができること、LiSAで楽しんでもらえることってそれなんだ、だからいろんな音楽をやりたいし、いろんな作家さんと作って、LiSAの音楽を楽しみたいですね。


──今は地盤が固まってきて、いろんなことをするのが楽しくなってる時期なのかなと思うんですが、そこに対する迷いや不安はないわけですもんね。


LiSA:そうですね。自分ができることもなんとなく振り幅というか、「PiNK & BLACK」というコンセプトも含めて、自分でも理解できてきたし。


・「ライブが映画だとしたら、ライブCDは本」


──今回の作品でとても興味深いのが、完全数量限定盤に付属するライブCDなんです。これまでも特典DVDにライブ映像が収録されていましたが、映像でLiSAさんのライブを擬似的に体験することで「LiSAとはこういうものだ」とアピールしていたと思います。それがなぜ今、映像のないライブ音源だけで勝負しようと思ったんですか?


LiSA:これも今ならできると思ったからで。このライブCDが収録された豊洲PITでのライブは全国ツアーの追加公演だったんですけど、音楽だけで作るライブっていうのをこのツアーでは心がけていたんです。だからツアーを通してアルバム『Launcher』の曲を歌ってきた後にたどり着いた豊洲という場所で、純粋に音で楽しんでほしいなと思った。ライブハウスって後ろのほうからはよく見えないかもしれないけど、後ろの人たちは音や空気、隣の人の温度でライブを楽しむように、その感覚をこの音源から感じてもらえるんじゃないかなと思って制作しました。


──映像がない分、こういったライブ音源は聞き手のイマジネーションを掻き立てると思います。


LiSA:私はライブが映画だとしたら、ライブCDは本だと思っていて。おっしゃるように、ライブCDってそこで起きてることを想像するものだと思うんですよね。人それぞれ読んだ本が同じでも、まったく同じ感想にはならないし、ライブCDも目をつぶって聴いていると浮かぶ景色は人それぞれだと思うんです。そういう意味では、今回はみんなに想像してほしいし、ワクワクしてほしいし。


──これも自信がないとできないことですよね。


LiSA:確かに。でも本当に、今年は伝える自信が付いた年ですね。アニサマでも「シルシ」という曲のときに、全部電気を消してもらってピンスポだけで歌ったんですけど、それもちゃんとこの曲を歌える自信がなかったらできないことだったし。上手に歌えるかはもちろん大切ですけど、それ以上にカッコよく歌えるかが重要で……LiSAっていう人はそういうシンガーになれたから、こういう挑戦ができたのかもしれないですね。


(取材・文=西廣智一/撮影=下屋敷和文)