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【Interview】“群衆の知恵”が改革を起こす!?アイディア・企画書を取引する新型プラットフォームとは?

2015年09月30日 16:01  Techable

Techable

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オープンイノベーションとは、社外の資源を活用して、社内にイノベーションを起こすビジネスメソッドのこと。

海外では当たり前のように採用されており、この手法によって大きな成功を収めた企業も、数多く存在する。

このオープンイノベーションを、サービスとして国内でいち早く実現したのが、「フラスコビズ」だ。

クライアントが設定した課題に対するプランを、外部から広く募集。いわば、ビジネスアイディア専門のクラウドソーシングである。

提供元は、今年創業のフラスコビズ。代表取締役、楠瀬 大介(くすせ だいすけ)氏に、詳しい話を聞いた。
・潜在能力の活用を目的に立ち上げたサービス
Q1:まずは、「フラスコビズ」提供のきっかけから、お聞かせください。
今まで“本当はすごいのに、社会に適応できずに埋もれている人”を多く見てきました。そんな人たちを、しっかり活用できれば面白い、と感じたのです。

そういう人は、能力を可視化しにくい“文系”に多いと思います。

また、クラウドソーシングなどのインターネット上のマッチングサービスには、埋もれてしまった人を発掘する力があると思います。

そこで、エンジニアやデザイナーでなくても使える、マッチングサービスを作りました。
Q2:「フラスコビズ」とは、どんなサービスなのでしょうか。
プランナーと企業を、マッチングさせるサービスです。

企業は自社の課題を提示して、コンペを開催すると、その課題についてプランナーが、各々ソリューションを提案しくれます。

また、プランナーはオリジナルの企画を、マーケットで販売することができます。

他にも企画・アイディアをブラッシュアップさせるために、謝礼を払う“心付け”や、アレンジする権利を取引する、“アレンジ権販売”の機能があります。

利用料金については、プランナーさまが報酬を受け取る際に、システム手数料として、20%かかるようになっています。
・斬新なソリューションと効率的な人材発掘を実現
Q3:本サービスを利用することで、企業はどのようなメリットを得るのでしょうか。
メリットは、大きく2つあります。

まず企業は、自社の課題に対して、多くのプランナーからソリューションの提案を受けることができます。

社外、そして業界外からの目線の違った提案を受けることで、社内だけでは気付かなかったソリューションが見つかります。

2つ目は、低価格で優秀なプランナーを発掘できることです。実力のわからない人材と契約するのではなく、コンペで実力を測ってから、プロ ジェクトや期間単位で契約するため、効率的な人材契約が可能です。
Q4:今後の展開で決まっていることがありましたら、教えてください。
サービスの展開としては、個別に契約できる機能を実装する予定です。(これにより、)プロジェクト単位や期間単位で、契約することができるようになります。

さらに、個別の契約にとどまらず、両社が合意した場合には、雇用契約に切り替えられるようにしたい、と考えております。

また、弊社では、“ある分野に突出して秀でている知識・スキルを持った人材”を“異能者”と呼んでいるのですが、(今後は)“異能者”と企業のマッチングサービスも、展開していく予定です。
日本国内では、数社の大手企業が着手しているのみのオープンイノベーション。本サービスを機に、この手法が広く浸透することを期待したい。

フラスコビズ