メルセデスは、F1日本GPの決勝スタート時に、ニコ・ロズベルグのパワーユニットがオーバーヒートによるパワー不足に陥っていたことを明らかにした。
2年連続で鈴鹿のポールポジションに就いたロズベルグは、スタート直後の攻防で2番グリッドから鋭い加速をみせたルイス・ハミルトンに1コーナーでインを奪われ、2コーナーでは完全にレーシングラインを失って4番手までポジションを落とした。
この攻防を制したハミルトンは、そのまま一度もトップを譲ることなく53周を独走。その結果、チャンピオン争いで2位ロズベルグとの差を48ポイントにまで拡げた。
ただ、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、勝敗を左右したスタート直後の争いでロズベルグのパワーユニットにオーバーヒートの問題が起きていたことを明らかにした。
「最初の蹴り出しはふたりとも良かったが、ニコはパワーユニットに若干オーバーヒートの問題が起きていた」とウォルフ。
「彼は、その後の加速でルイスと同じパワーを得られていなかった」
「これは温度に関するもので、フォーメーションラップの際に発覚したんだ」
ウォルフは、問題の原因を突き止めていないが、フォーメーションラップでのクラッチとエンジンの扱い方法が影響を及ぼした可能性を示唆している。
「クラッチとエンジンを適切な温度領域に入れることが重要だ」とウォルフ。
「ドライバーはインスタレーションラップでそれをマネージするが、やり方は異なる」
「今日はそれがパワーユニットに異なる温度変化を引き起こした」