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浮世絵と写真の接点探る展覧会、「写真油絵」や相撲錦絵も展示

2015年09月29日 14:20  CINRA.NET

CINRA.NET

横山松三郎『丁髷の男と外国人』写真油絵・コラージュ 1882年(明治15)頃 個人蔵
『浮世絵から写真へ―視覚の文明開化―』展が、10月10日から東京・両国の東京都江戸東京博物館で開催される。

同展は、浮世絵をはじめとする絵画と幕末期に渡来した写真が、幕末から明治にかけて織り成した様々な表現に注目する展覧会。浮世絵と写真の共通点や、浮世絵師の小林清親らが写真を参考にして写実的に描いた絵画、写真家・洋画家の横山松三郎によって考案された「写真油絵」の展示などを通して、日本文化の近代化の一面を紐解いていく。

会場は、江戸から明治にかけての浮世絵を中心とする絵画と写真を紹介する『日本の絵と渡来した写真―二つの世界―』、写真に着色した作品や、写真に似た表現を追究した版画、肉筆画などと共に絵と写真がそれぞれの領域に入り込んだ軌跡を辿る『絵と写真の出会い』、油絵に代表される舶来画を意識した江戸から明治の諸作品や写真油絵を展示する『泥絵、ガラス絵、写真油絵―時代が生んだ不思議なモノ―』の3章で構成される。

さらに江戸時代から明治時代の力士を描いた相撲錦絵や、モノクロ写真に油絵具で彩色した横綱・白鵬の優勝額なども展示。なお、会期中は展示替えが行われる。