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「ネオSF」な世界と少女、うえむらの個展『ここは阿佐ヶ谷』

2015年09月29日 10:10  CINRA.NET

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うえむら『ここは阿佐ヶ谷』展メインビジュアル
うえむらの個展『ここは阿佐ヶ谷』が、10月1日から東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYで開催される。

1989年生まれのうえむらは、「ネオSF(少し、不思議)」と評される作品を発表しているイラストレーター。「人がいままで押されたことのないツボを押す」ことを目指し、自身のウェブサイトやTumblr上で少女像と写実的な背景、言葉によって構成される作品を公開している。また、漫画の連載やPVへのイラスト提供など多岐にわたる活動を行っているほか、2014年には初の作品集『おやすみまでのいくつかの瞬間』を刊行した。

うえむらにとって今年2度目の個展となる同展は、新作をはじめ、過去に制作された作品や初公開となる落書き、原画などを展示。同展のキュレーターを務める青木彬は、うえむらの作品について「往年の漫画家を思わせるタッチの少女たち、ユーモラスでありながら切っ先の鋭い言葉、写実的な背景、限られた色の配色。これらが織り成すコントラストは、まるで抜け落ちた漫画の一コマのように時間的経過から逃れながらも、奥行きのある物語を想像させてくれます」とのコメントを発表している。なお会期中の10月4日には、レセプションパーティーも開催される。