ニュルブルクリンクで開催されたドイツツーリングカー選手権(DTM)。27日に第16戦の予選と決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)がDTM初勝利を挙げた。
前日に引き続きニュルブルクリンクでDTM第16戦が行われた。日曜のレースは、60分+1周のタイヤ交換ありのフォーマットで行われる。
昨年の最終戦以来となるポールポジションを獲得したモリーナは、スタートで2番手のトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)を抑え込みホールショットを決める。
しかし、1コーナーで数台がスピン。ティモ・シャイダー(アウディRS5 DTM)がグラベルにストップし、セーフティカーが導入される。
4周目にレースは再開。モリーナを先頭に、ブロンクビスト、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)、ブルーノ・スペングラー(BMW M4 DTM)、アウグスト・ファーフス(BMW M4DTM)の順でレースは展開される。
3番手を走行していたディ・レスタは9周目の1コーナーでブロンクビストをオーバーテイク。後ろにつけていたスペングラーも10週目にブロンクビストを攻略し3番手に浮上する。
早い段階で2、3秒のリードを築いたモリーナは、14周目にピットイン。その後もリードをキープし、危なげないレース展開で念願のDTM初優勝を手にした。2位にディ・レスタ、3位にスペングラーが入り、前日の第15戦の表彰台とは違う顔ぶれとなった。
「今日は僕たちにとってパーフェクトな一日だった」とモリーナは初勝利を喜んだ。
注目のチャンピオン争いは、ランキングをリードするパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)が9番手スタートから早々に6番手に浮上。10周目にファーフスを攻略したが、ピット作業で7番手に後退してしまう。
しかし、ウェーレインは諦めず、26周目にダニエル・ジュンカデラ、33周目にマキシミリアン・ゴッツを交わし順位を上げて5位でフィニッシュ。貴重な10ポイントを手に入れた。
一方、ライバルのマティアス・エクスロトーム(アウディRS5 DTM)は11位と中団から抜け出せず、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)もティモ・グロックとのバトルでスピンを喫しリタイア。ふたりともノーポイントで第16戦を終えた。
ウェーレインはランキング2位のモルタラに37ポイントと極めて有利な状態でホッケンハイムでの最終ラウンドに挑むこととなる。