26日、2015年F1第14戦日本GPの予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが2年連続となる通算17回目のポールポジションを獲得した。
ロズベルグが思わぬ形で今シーズン2度目のポールポジションを手に入れた。迎えた予選最後のQ3、1回目の計測ラップで1分32秒584をマークし、暫定トップに立ったロズベルグは、ポールポジションを決する最終アタックの最中に、前方のレッドブルのダニール・クビアトが大クラッシュを喫したため、赤旗中断による時間切れで、第5戦スペイン以来となる今シーズン2回目のポールポジションを手にすることとなった。
幸い、クラッシュしたクビアトもチームに「大丈夫」だと伝えており、ひとまずは無事。彼は、ヘアピンへのアプローチで不用意に左のフロントタイヤを一瞬ダートに落としたことがクラッシュにつながったことを「自分のミスだった」と認めている。
なお、マシンは高速のままアウト側のタイヤウォールにぶつかった後、勢いあまって横転。周囲にはパーツが激しく飛び散り、モノコック自体にもダメージが及んでいる可能性がある。(決勝はピットレーンスタート)
一方、最後のアタックに逆転PPを懸けていた王者ハミルトンはQ3最初のアタックで、ヘアピンのブレーキングをミスしたことがポールを逃す要因に。また、ウイリアムズ越えを狙ったフェラーリ勢も赤旗に阻まれるかたちとなり、セバスチャン・ベッテル4番手、キミ・ライコネンも6番手に終わった。
直前のフリー走行で3番手と期待されていたレッドブルのダニエル・リカルドは7番手。8番手にロータスのロマン・グロージャンとなった。
なお、ホンダの母国レースに臨んだマクラーレンの2台は、フェルナンド・アロンソがセカンドラウンドのQ2に進出。結果的には、出走できなかったマックス・フェルスタッペンの前、14番手に終わったが、Q3進出ラインの10番手までコンマ5秒とまずまずのタイム差。
また、ジェンソン・バトンもフェルスタッペンのイエローフラッグがなければ、Q1突破の可能性もあった。