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スーパーGTもてぎ公式テスト:雨の初日は修復完了のDENSO RC Fがトップタイム

2015年09月25日 21:21  AUTOSPORT web

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SUGOのクラッシュから修復を終え、テスト初日のトップタイムをマークしたDENSO KOBELCO SARD RC F
9月24日、ツインリンクもてぎでスーパーGT公式テストがスタートし、ウエットコンディションのもと、GT500クラスではDENSO KOBELCO SARD RC Fがトップタイムをマークした。GT300クラスでは、GAINER TANAX GT-Rが初日を首位で終えている。

 今年最後の公式合同テストとなる今回のもてぎテストは、24日~25日の2日間で開催。GT500クラスでは現在、ドライバーズランキング首位の安田裕信/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ組(カルソニックIMPUL GT-R)から、8位の伊藤大輔/ジェームス・ロシター組(PETRONAS TOM'S RC F)までが8ポイント差という大混戦となっており、各チームとも、次戦のオートポリスや最終戦もてぎを見据え、今季3バージョン目のエンジンの確認やタイヤ評価に終始するテストとなった。

 GT500クラスでは、SUGOで大きなクラッシュを喫したDENSO RC Fも修理が完了し、全15台が出走。GT300クラスは11台が参加しており、SUGOで優勝したVivaC 86 MCは欠席となっている。また、SUGOで2位につけたTOYOTA PRIUS apr GTは、第3ドライバーに再び佐々木孝太を登録してテストに臨んだ。

 午前のセッションは、前日から降り続く雨によるウエットコンディションのもと、午前10時よりスタート。全車コースインし、各チームともレインタイヤおよびニューエンジンの評価などのテストメニューを消化していった。ただ、各所でスピンやコースアウトが断続的に発生し、結果的に赤旗が4度提示されることに。最終的にはEpson NSX CONCEPT-GTの中嶋大祐がマークした1分47秒993が午前のトップタイムとなった。

 先日のSUGO戦で優勝したRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本尚貴が0.073秒差の1分48秒066をマークして2番手に。100号車は今回のテストで、“Ver.3.5”の最新型テストエンジンを搭載している模様だ。また、3番手にENEOS SUSTINA RC Fの大嶋和也が続き、レクサス勢の最上位に。GT-R勢はMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が7番手につけた。

 GT300クラスは、グッドスマイル 初音ミク SLSを駆る片岡龍也が1分58秒193のタイムで午前のセッションを首位で終えている。

 14時からスタートした午後のセッションも、引き続きウエットコンディションで展開。雨脚が弱まった序盤にDENSO RC Fのヘイキ・コバライネンが1分47秒822をマークし、このセッションをトップで終えた。コバライネンにとっては、スーパーGTでは自身初のセッション首位となった。

 午前と同じくRAYBRIG NSXが2番手に。午後は、伊沢拓也が首位から0.194秒差の1分48秒016をマークしており、両ドライバーともに安定したタイムを刻んでいる様子が窺えた。レクサス陣営は、PETRONAS RC Fの伊藤大輔が1分48秒076で3番手に。GT-R勢は、カルソニックGT-Rを駆る安田裕信が1分48秒391をマークして5番手となっている。

 またGT300では、ブランパン耐久シリーズ最終戦でシリーズチャンピオンを獲得した千代勝正がドライブするGAINER TANAX GT-Rが、1分57秒119を記録して午後の首位に。なおGAINER GT-Rの後半2戦のドライバーラインナップは、アンドレ・クート/千代組となる予定だ。

 初日の総合結果としては、午後のセッションで1分47秒822をマークしたDENSO RC FがGT500の首位に。2番手には午前首位のEpson NSXが続き、RAYBRIG NSX、PETRONAS RC F、KEIHIN NSX CONCEPT-GT、ENEOS RC F、カルソニックGT-Rと並んでいる。

 またGT300クラスでは、GAINER GT-Rが初日総合トップに。TOYOTA PRIUS apr GT、GAINER TANAX SLS、SUBARU BRZ R&D SPORT、初音ミクSLSと続いている。

 合同テスト1日目を終了しての印象としては、SUGOから上り調子のホンダ勢、とりわけ100号車の好調ぶりが顕著だ。最新型テストエンジンの感触も良いと見られ、今後2戦の台風の目となってチャンピオンシップを掻き回す可能性もある。明日はドライコンディションが予想されているため、まずはその中での3メーカーのタイムに注目したい。

 26日のテスト2日目は、午前のセッションが9時から11時の2時間。午後のセッションは45分延長され、13時45分から16時30分の2時間45分となっている。

(Shimpei Suzuki)