陸奥A子は『たそがれ時に見つけたの』『きのうみた夢』『こんぺい荘のフランソワ』などの様々な作品を発表し、1970年代半ばから1980年代にかけて少女漫画誌『りぼん』で活躍した漫画家。恋や友情に悩む等身大の少女像や、アイビールック、背の高い優しい男子といった登場人物が特徴とされ、その作風は「おとめチック」漫画とも称された。その後は『YOU』などで作品を発表していた。
同展では、初公開作を含む『りぼん』から『YOU』までの陸奥の作品原画を多数展示すると共に、陸奥がイラストを手掛けた『りぼん』などの付録を紹介。さらに約300点の資料を通して、戦前から戦後までの少女漫画誌における付録の変遷を辿る。総出品作品数は約530点になるという。会場では展覧会限定グッズが販売されるほか、学芸員によるギャラリートークも開催される。
なお、9月25日に陸奥のオフィシャルガイドブック『陸奥A子 「りぼん」おとめチック♥ワールド』、9月29日に陸奥の描き下ろし作品や単行本未収録作を収録した『陸奥A子 ベストセレクション』が刊行される。
