日本GPでF1引退を発表するのではないかと報じられていたジェンソン・バトンだが、木曜記者会見では、将来に関しては明らかにせず、今もチームと話し合いを行っているところだと述べた。
今週に入って、マクラーレン・ホンダのバトンが第二のホームグランプリ、日本GPで今季末での引退を発表する予定であると複数のイギリスメディアが報じた。
来季のバトンとの契約に関してはマクラーレン側が決定権を持つオプションを有しており、それを行使する期限は今週であるとも、今月末であるともいわれている。
バトンはシンガポールGPの際に、後方でのレースを強いられF1で走る喜びを感じられなくなってきていると示唆し、「自分で決断を下した。それが重要なことだ」「ホームグランプリで発表するのが一番いいけれど、まだどうなるかは分からない」と発言していたため、うわさに拍車がかかっていた。
そのため、日本GP木曜記者会見ではバトンの発言に注目が集まったが、バトンは将来についてはまだ決定しておらず、選択肢は山ほどあると述べるにとどまった。
「前回のレース以降、何もお知らせするようなことはない。新しい情報はないんだ。もう少し待ってほしい。申し訳ないけど」とバトン。
「チームとは話し合いをしているところだ。いい話し合いだ」
「来年に関しては選択肢が山ほどある。それしか申し上げられない」
「僕としてはこれ以上のコメントはできない。来年ハッピーに過ごせるだろう。それが重要なことだ」
F1で後方を走っていても喜びは感じられないという発言については、ドライバーなら誰でもそうであり、シンガポールGP後の自分の心境がそうだったと説明し、「でもそれとは別にいろいろな要素がある。未来が見えたり、喜びが戻って来る可能性があったりする場合もある」と付け加えた。
今は日本GPの戦いに集中したいとバトンは述べている。
「この週末に集中したい。マクラーレン・ホンダがホンダのホームコースでレースをする、重要な週末なんだ。いい週末にしたい」