マノー・マルシャF1チームの代表、ジョン・ブースが、昨年ジュール・ビアンキが大事故に遭った鈴鹿を訪れる今週末、チームのメンバーたちが平静を保つのは難しいが、ビアンキに敬意を表し、できるだけいいレースをしたいと語った。
昨年の日本GPのウエットコンディションの下、マルシャのビアンキはクラッシュし、その時のけがが元で今年7月に他界した。
ビアンキは昨年モナコで自身とチームにとっての初入賞を成し遂げており、これによってチームはランキング9位を獲得、その成果とプライズマネーがチームを解散の危機から救い出した。
「鈴鹿では我々チームは難しい背景のもとに戦わなければならない。去年ここでジュールの衝撃的な事故が起きたからだ」とブース。
「我々にとって極めて感傷的な週になることは避けられない。モナコやハンガリーの時とは違った心境になるだろう。モナコは特別な思い出が詰まった場所だ。(葬儀直後の)ハンガリーでは愛すべき友人であり仲間であるジュールに別れを告げなければならず、非常に辛かった」
「ジュールのことを考えない日はない。彼は永遠に我々チームにとって重要な存在であり続ける。これはジュールのチームなのだ。今週末、我々は鈴鹿再訪という経験にプライバシーをもって臨みたい。それを理解し、尊重していただければと思う」
「非常に難しい状況だが、そんな時にチームメンバーがうまく仕事に取り組めるような環境を整えるのが私の役目だ。私はこのことを一番に考えていく」
「2014年のあの辛い日以来、ジュールのことを考えない日はなく、毎戦彼の名前をマシンに記してきた。今週末の鈴鹿では、ジュールを称える気持ち、懐かしい思い出、チームの仲間意識を原動力とし、彼に敬意を表してレースを行う」