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「痩せ過ぎモデル禁止法案」イギリスでも制定か

2015年09月23日 21:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「Change.org」に訴えを起こしたモデルのRosie Nelson
イギリスが、痩せ過ぎモデル禁止法の制定を検討していることがわかった。モデルの雇用について法で定める国はイタリア、スペイン、フランスがあり、今回法案が可決されればイギリスは4ヵ国目となる。

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 法案制定への動きは、23歳の英国人モデル、ロージー・ネルソン(Rosie Nelson)がオンライン署名サイト「Change.org」で若い男女のモデルを守る法案の必要性を訴えたことがきっかけ。ネルソンは訴えの中で「イギリスの大手モデル事務所に痩せることを強要された」ことを告白し「10時間食べ物を与えられず撮影を続けたこともある」とモデルの仕事に従事する中で"食べてはいけない"というプレッシャーに常に晒されてきたという。
 ロンドンファッション・ウィークの開催に合わせ3日前に開設されたページには現在までに5万を超える賛同者が支援。これを受けて国会議員のCaroline Noakesは、英ガーディアン紙に対し「現在、英国ではモデルの採用可否は雇用者の判断に委ねられているが、もしその方法が効果的でない場合、法案の制定を検討する余地がある」と発言。イギリスでは今年、モデルが「不健康」との理由で、ハイブランドの広告が禁止されたり、「トップショップ(TOPSHOP)」のマネキンが細すぎるとして署名運動に発展するなど企業が打ち出すボディ・イメージに対し、社会の関心も高まっている。