20日(日)に行われたF1シンガポールGPの決勝レース中に、正体不明の男が突如コース内に侵入するという珍しいハプニングが起きた。
27歳とされるこの男は、決勝レースの37周目に13コーナー付近をポケットに手を突っ込みながら平然と歩いている姿が目撃された。
この時、トップを走行していたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、男がコース内を横切り、さらに写真を撮るのも見たと証言している。
その後、混乱を招いたこの男は自らフェンスをよじ登ってコース外に出たところを地元シンガポールの警察によって保護されたが、レースは一旦セーフティカー先導となるなど、進行が妨げられた。
「シンガポール警察は27歳の男が逮捕され、調査に協力していることを確認した」と、FIAの声明には記されている。
「男は13コーナー近くのコースを歩き、セーフティカーの出動を誘発した」
何が目的だったのかは分かっていないが、連行される男の首にはパドック証のようなものも見受けられる。
F1では、過去に他のグランプリでも不審者がコース内に侵入する事件がたびたび起きている。