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マクラーレン・ホンダF1密着/シンガポール予選「Q2敗退は実力、依然として大きな差がある」

2015年09月20日 19:40  AUTOSPORT web

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予選12位に終わったアロンソは、スタートに集中
スペイン、モナコに続いて、マクラーレン・ホンダはシンガポールで2台そろってQ2に進出した。しかし、期待していた初のQ3進出は果たすことができなかった。

「金曜日の時点はライバルとの差がまだわからない部分もあったので、予選でQ3に行けるかどうかということを考えていませんでしたが、土曜日のフリー走行3回目の後半にいろいろ調整した結果、いい感触を得て予選に臨むことができていたのは事実です。Q3に進出できるのではないかという期待があっただけに(2台そろってQ2止まりに終わったことは)残念です」と新井総責任者は言う。

 Q2では不運もあった。最後のアタック中に、カルロス・サインツJr.のマシンがコンクリートウォールにヒットして破片が飛んだためにイエローフラッグが出され、マクラーレン・ホンダのふたりは、セクター3でアクセルを戻すしかなかった。結果、アロンソは12番手、バトンは15番手に終わった。

 ただし新井総責任者は「タイム的に10番手とは少し差が開いていたので、イエローフラッグが出されていなければポジションをひとつ上げられたかもしれませんが、Q3は難しかったでしょう。これが今週末セットアップしてきた、私たちのクルマのポジションだった」と、潔くQ2敗退を認めた。そして、こう続けた。

「シーズン当初に比べれば、トップとの差はかなり縮まったと思います。ただ今回は車体もパワーユニットもセットアップを細かく調整して臨んだ予選だったにもかかわらず、依然として大きなギャップがあることに変わりはなく、その差をあらためて認識させられました。まだまだやるべきことがあります」

 予選12位と15位に終わったシンガポールGP。しかし、2台そろって入賞したハンガリーGPは15番手と16番手からのスタートだったことを考えれば、入賞の可能性は十分ある。

(尾張正博)