スーパーGT第6戦SUGOの予選で、GT300クラスのポールポジションを獲得したARTA CR-Z GTの高木真一と小林崇志が、予選の戦いを振り返った。
高木真一
「今回の予選は小林選手がQ1を走りましたが、どちらが(Q2を)走ってもPPは獲れていたと思います。それくらいクルマが仕上がっていました。また、事前のテストですごく良いタイヤが見つかっていて、今回はその時よりは気温が低かったのですが、昼になるにつれて気温が上がっていったことが、僕たちにとってはいい方向にいきましたね」
「きちんと数えたことはなかったのですが、10回目のPPと聞きました。こうしてPPを獲ることができたのは、ドライバーの腕というよりクルマを作ってくれたチームのおかげだと思っているので、感謝の思いしかないですね」
「明日勝てるかどうかは走ってみないと分かりませんが、最低でも表彰台を狙いたいなと思っています。チャンピオンシップ争いで(GAINER TANAX GT-Rに)引き離されないように少しでも追いつきたいですね。次のオートポリス戦は、去年も優勝していますし、クルマの相性もすごくいいはずです。来週の(もてぎ)テストにも出ますし、そこでもいい形で走れるのではないかと考えると、最終戦のもてぎではチャンピオン争いに加わっていけるのではないかなと思っています」
小林崇志
「SUGOのテストではすごく好調だったので、良いレースができるだろうと思っていたのですが、富士で優勝してウエイトハンデが72kgとなり、鈴鹿のレースではペースが上がらなかったりということもありました。なので、今回は厳しいのではないかなと思っていましたね」
「ただ、朝の練習走行で走り出してみたら、すぐにタイムも出て、僕らはハイブリッドで予選一発はイケるということも分かっているので、多分ポールポジション争いはできるだろうという手応えはありました。僕はQ1をしっかりと走ってクルマを壊さずに高木選手にしっかりと渡すということだけ考えて今日は走りました。サーキットに来るまではPPを獲れるとは思っていませんでしたが、こうして獲ることができて、高木さんに感謝していますし、チームやブリヂストンさんにも感謝しています。テストで良かったタイヤを持ち込んでいたのですが、テストの時よりも気温も下がっているので難しいところでした。でも、そのまま良いパフォーマンスを発揮してくれました」
「GAINER TANAX GT-Rが69ポイントで僕らが36ポイントと、33ポイント差なので、もし今回、10号車が先にフィニッシュして僕らがノーポイントだったりすると、もうチャンピオンシップの芽がなくなってしまいます。今回は絶対に10号車の前でゴールしないといけないですし、なおかつできるだけポイント差を詰めるという意味では優勝したいですね。今回はPP獲ることができ、いい位置でスタートできるので、この位置を守って優勝したいですね。最低でも表彰台には登りたいと思います。そのためには、ドライバーもチームもミスはできないですし、しっかりと焦りなく各々の仕事をすることが大事だと思っています」